アークトゥルスとは何か?【宇宙用語をわかりやすく簡単に】

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「アークトゥルス」とは
何を意味するのかご存知でしょうか?

 

この記事では
「アークトゥルス」という宇宙用語を
初めて聞いた方でもわかるように簡単に解説していきます。

アークトゥルスとは何か?

アークトゥルス(Arcturus)とは
うしかい座にあるもっとも明るい恒星で
うしかい座α(アルファ)星の固有名を指します。

 

うしかい座唯一の1等星であり
実視等級が-0.05になります。

実視等級がマイナスとなる恒星は
太陽を除いて4つ存在しますが、
そのうちの1つになります。

 

アークトゥルスの概要について

アークトゥルスは赤色巨星であるため
オレンジ色の輝きは一際目立ちます。

またすぐ近くには青白く光る
おとめ座α星のスピカがあり、
この2つの星を「夫婦星」とも呼ぶことがあります。

 

また、
アークトゥルスとスピカと
しし座β星のデネボラを結ぶと
「春の大三角」と呼ばれる大きな正三角形が作られます。

 

そして、
この春の大三角に
さらにりょうけん座α星を加えると
ひし形をした「春のダイヤモンド」が形成されます。

 

このようにアークトゥルスは
春の夜空を代表する星として有名です。

 

アークトゥルスの特徴

アークトゥルスの特徴は
8.3日周期で0.04等とわずかに変光している恒星です。

また、
全天21ある1等星の中で
ケンタウルス座α星のペアに次いで大きな固有運動を持っています。

 

イギリスの天文学者エドモンド・ハレーは、
自身がアークトゥルスを発見した位置と
1800年前の古代ギリシャで観測された位置が
約1度ずれていることを1717年に発見しました。

その距離は月の視直径の2個分とされています。

 

これが固有運動の発見のきっかけとなりました。

 

そしてこの発見により、
今からおよそ50000年後には
アークトゥルスとスピカが
非常に接近して輝くであろうと推測されています。

 

アークトゥルスの名前の由来とは?

アークトゥルスという名前は
ギリシャ語で「熊を護るもの」を意味する
「Αρκτουρος (Arktouros ; アルクトゥーロス)」に由来します。

 

これは日周運動によって
おおぐま座の後をうしかい座が
追いかけて行くように見えることから名付けられたとされています。

 

そして2016年6月30日に
アークトゥルス(Arcturus)を
うしかい座α(アルファ)星の正式な固有名として承認しました。

 

アークトゥルスの別名

アークトゥルスは
日本でも古くから観測されていたため、
多数の和名が付けられています。

  • 麦星
  • 麦刈星
  • 麦熟れ星
  • 五月雨星

 

 

他の国でも別名があり、
中国では「大角」と呼ばれています。

また、
ハワイ語では
「ホークー・レッア (Hōkūle‘a 」といい
鮮やかな星や喜びの星を意味しています。

 

このように多くの名があることから
アークトゥルスは目立つ星として古くから親しまれています。

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