アイソスタシーとは何か?【宇宙用語をわかりやすく簡単に】

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アイソスタシーとは何かご存知ですか?

 

宇宙用語であると聞いても
ピンとこない方が多いでしょう。

 

この記事では
初めて聞いた人でもわかるように
「アイソスタシー」という宇宙用語を
わかりやすく簡単に説明していきます。

 

アイソスタシーとは何か?

まず、
アイソスタシーとは何か?
辞書によると次のように記されています。

地表の高低に関係なく、
地球内部のある一定の深さで
圧力が等しくなっていて、
全体として均衡が保たれているという考え。

地殻は海に浮かぶ氷山のように、
マントルの上に浮かんでいると考えられる。

 

つまり、
アイソスタシーは、
比較的軽い地殻が
重く流動性のある上部マントルに浮かんでいて
地殻の荷重と地殻に働く浮力が釣り合っている状態のことを表します。

これを「地殻均衡説」ともいいます。

 

 

例えば、
建物を建てるときに
建てる物が高ければ高いほど、
地中に作る基礎となる土台が大きくなければ
建物が不安定で支えることができません。

これが地形にも同じことが言えます。

 

日本一高い山である富士山を支えるためには
その土台となる地殻が非常に分厚く深くなっているということです。

 

つまり、
地殻の厚さに違いが生じるのは
地表にでている部分と
基礎となる土台を支える部分とで
圧力の均衡を保つためです。

 

この考え方を「 アイソスタシー」と言います。

 

アイソスタシーの概念

アイソスタシーの考えは、
18世紀にフランスの
ブーゲーP. Bouguerらによって
着想されたのが最初だと言われています。

 

しかし、
広く注目されるようになったのは
19世紀半ば頃で
プラットJ. H. Prattがきっかけです。

プラットは地球表面に凹凸があっても
釣合いが保たれるのは、
底が平坦面で地塊ごとに密度が異なるからだという説を出しました。

 

しかしこの考えに
エアリーG. B. Airyは
地球の上層はより密度の大きな下層の上に
浮いた形で平衡を保っており、
地形の盛り上がりの大きな所ほど
上層の底が深くなっているという説を示しました。

 

 

これら2つの対立する説について
多くの議論が行われましたが結論は出ていません。

 

 

しかし、最近の研究によって
普通の大陸地域に比べて
山岳地域では地殻が厚いのに対し
海洋地域では逆に薄く、
地殻がマントルの上に浮いているような姿が明らかになりました。

 

このことからエアリーG. B. Airyの説が
必ずしも正しいわけではありませんが、
地震波などによる地下構造の研究や測定結果から再び注目されるようになっています。

 

 

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