こぐま座α(アルファ)星について
こぐま座α(アルファ)星ってどんな星座なの??
こぐま座α(アルファ)星は
こぐま座の中で最も明るい恒星で2等星、
現在の北極星です。
α(アルファ)星の別名は
【ポラリス】といい
こちらで呼ばれることが多いです。
そして、
この星は三重連星で
黄色輝巨星(または超巨星)で
ケフェイド変光星でもあるポラリスAと、
薄黄色の主系列星であるポラリスBとが
約2400au離れて回り合う
実視連星となっています。
この星の三重連星は、
光度差が大きく
望遠鏡でも見分けにくいです。
こぐま座α(アルファ)星の位置
こぐま座α(アルファ)星
【ポラリス】を探す方法は
柄杓形で表現される北斗七星の7星のうち、
柄から一番遠い2星を結んだ線上、
柄杓の上側にあります。
柄杓の先端からの距離は、
先の2星の間隔の約5倍です。
また
W字形で表現されるカシオペヤ座の5星のうち、
片側2星の延長線と
反対側2星の延長線の交点と中央の星とを結んだ線上、
W字の上側にあります。
中央の星からの距離は、
先の交点と中央の星との間隔の約5倍です。
こぐま座α(アルファ)星の位置詳細
- 【赤経】
02h 31m 49.09456s - 【赤緯】
+89° 15′ 50.7923″ - 【赤方偏移】
-0.000055 - 【視線速度(Rv)】
-16.42km/s - 【固有運動(μ)赤経】
44.48 ミリ秒/年 - 【固有運動(μ)赤緯】
-11.85 ミリ秒/年 - 【年周視差(π)】
7.54 ± 0.11 ミリ秒 - 【視等級】
2.02
1.86 – 2.13(変光) - 【距離】
432.36 ± 6.40 光年
(132.63 ± 1.96 パーセク) - 【絶対等級(MV)】
-3.593
こぐま座α(アルファ)星の名前について
こぐま座α(アルファ)星の
固有名のポラリス (Polaris) は、
ラテン語で「極の」を意味する言葉で、
近世になってこの星が
天の北極に最も近くなったことから名付けられました。
2016年6月30日に
国際天文学連合の恒星の命名に関する
ワーキンググループ
(Working Group on Star Names, WGSN) は、
ポラリス(Polaris)をこぐま座α星Aの
固有名として正式に承認しました。
ポラリスは
肉眼で確認しやすい星の中で
最も天の北極に近いため、
16世紀頃から北極星として機能しており
「極の星」や「北の星」
という意味合いの名前で呼ばれていました。
以後、世界各国では自国語で
「北極星」という意味合いの名前で呼ばれることがほとんどです。
英語でも
The North Star、The Pole Star、The Polar Starなどと呼ばれていますが、
英語圏では近年、
固有名の Polaris で呼ばれるようになってきています。
日本での名称
こぐま座α(アルファ)星 ポラリス (Polaris) は、
日本各地でもさまざまに呼ばれていました。
- キタノオオボシ(北の大星)
- キタノヒトツボシ(北の一つ星)
- キタノホシ(北の星)
- キタノミョウジン(北の明神)
- キタノミョウジョウ(北の明星)
- キタボシ(北星)
- シンボシ(芯星):回転の心棒
- ネノホシ(子の星):方角、北に当たる
- ヒトツボシ(一つ星)
- ホウガクボシ(方角星)
- ホクシン(北辰)
- ホッキョクサマ(北極様)
- ミョウケン(妙見)
- メアテボシ(目当て星)
- ニヌファブシ(子の方星)- 沖縄(沖縄方言)
- チヌカルカムイ(私たちが見る神) – 北海道(アイヌ語)
目立つ星だけあって
こんなにたくさん地域によって呼び名があったそうです。
最後に
この記事を通して
こぐま座α(アルファ)星について
少しでもイメージが膨らみ
星を眺めてみたいな♪
と思ってもらえたら幸いです。
こぐま座α(アルファ)星は
まだまだ世界各国の呼び名がありますので
興味のある方は是非調べてみてください♪