エリダヌス座θ(シータ)1星について

エリダヌス座θ(シータ)1星ってどんな星座なの??


エリダヌス座θ(シータ)1星は
北緯33度より低くて
ギリシャからは見えない
という理由から、
ヒッパルコスや
後のトレミーによって
「川の果て」の星
として選ばれています。

エリダヌス座θ1星とθ2星は
地球から見て
8.3秒離れて見え、
そのふらつきから連星とされ
「明るい白色ペア,南天の宝石のひとつ」
と言われた美しい二重星です。

エリダヌス座θ(シータ)1星の位置


エリダヌス座の探し方は、
オリオン座リゲルが目印になります。
リゲルは
青白く輝いている1等星なので、
すぐに見つけることができると思いますよ。

このリゲルのすぐ近くから
エリダヌス座ははじまって、
その南端には、
全天21ある1等星のひとつである
α星・アケルナルが輝いています。

しかし、
エリダヌス座は
南の空の低いところに見えるので、
日本では
鹿児島県より南、沖縄地方から
アケルナルを含めた
エリダヌス座の全景を見ることができます。
「己」の字のように
淡い星が並んでいる姿
エリダヌス座です。

エリダヌス座θ(シータ)1星は
アケルナルとリゲルとの
間くらいに位置する3等星です。

エリダヌス座θ(シータ)1星の位置詳細

  • 【赤経】
    02h 58m 15.696s
  • 【赤緯】
    -40° 18′ 16.97″
  • 【赤方偏移 】
    0.000040
  • 【視線速度(Rv)】
    11.9km/s
  • 【固有運動(μ)赤経】
    -44.6 ミリ秒/年
  • 【固有運動(μ)赤緯】
    19.0ミリ秒/年
  • 【年周視差(π)】
    28.00 ± 11.00ミリ秒
  • 【視等級】
    3.2
  • 【距離】
    161.15 ± 4.5光年
    (49.43 ± 1.38パーセク)
  • 【絶対等級(MV)】
    -0.570

エリダヌス座θ(シータ)1星の名前について


エリダヌス座θ(シータ)1星は
固有名アカマル(Achamar) と言われ、
アケルナルと同じく
アラビア語で「川の果て」を意味する
ākhir al-nahr に由来したものです。

中世までは
アカマルにあたるこの星が
本来のエリダヌス座の南端の星であったが、

ルネサンス期に
エリダヌス座が南に拡張された時に、
「川の果て」も南へ移動して
現在のα星が新たに「川の果て」となったため、
α星はアカマル(Acamar)と同じ
ākhir al-nahr の音に由来する
「アケルナル」(Achernar)
と呼ばれるようになり現在に至っています。

2016年7月20日に
国際天文学連合の恒星の命名に関する
ワーキンググループ
(Working Group on Star Names, WGSN) は
Acamar をエリダヌス座θ1星の
固有名として正式に承認しました。

最後に

この記事を通して
エリダヌス座θ(シータ)1星について
少しでもイメージが膨らみ
星を眺めてみたいな♪
と思ってもらえたら幸いです。

エリダヌス座θ(シータ)1星は
日本の限られた地域でしか
見ることができませんが
機会がある際は是非探してみてくださいね!

 

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