みずがめ座ってどんな星座?【神話も紹介】
みずがめ座ってどんな星座?
この記事では
みずがめ座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
みずがめ座ってどんな星座?【みずがめ座の概要】
みずがめ座は最古の星座のひとつであり、
古代シュメール時代には既に知られていました。
歴史ある古い星座であるため、
黄道12星座やプトレマイオスの48星座のひとつにもなっています。
秋の南の夜空に大きく広がりますが、
全体的に暗い星座であるため
肉眼で全体像をとらえるには難しいでしょう。
- 名称:みずがめ
- 学名: Aquarius
- 略 符: Aqr
- 概略位置 :赤経・22h20m / 赤緯・-13°
- 概略面積 :277平方度
- 20時南中: 10月22日
- 南中高度:約54°
- 主な季節:秋
- 肉眼星数:約170個
- 設定者:プトレマイオス
みずがめ座を構成する星について
みずがめ座を構成する星は
2等星以上の明るい星はなく、
3等星が3つ存在します。
- みずがめ座α(アルファ)星
- みずがめ座β(ベータ)星
- みずがめ座δ(デルタ)星
また、
みずがめ座は星団や星雲、
流星群が見られることでも有名な星座です。
みずがめ座α(アルファ)星
みずがめ座α(アルファ)星は
みずがめ座のなかで2番目に明るい恒星です。
固有名はサダルメリク(Sadalmelik)といい、
アラビア語で「王の幸運(の星)」を意味する
saʿd al-malik に由来します。
サダルメリク(Sadalmelik)が
みずがめ座α(アルファ)星の固有名と
正式に承認されたのは2016年8月21日です。
みずがめ座β(ベータ)星
みずがめ座β(ベータ)星は
みずがめ座の中でもっとも明るい恒星です。
固有名をサダルスウド(Sadalsuud)といい、
アラビア語で「幸運中の幸運」という意味の
saʿd al-suʿūd)に由来します。
サダルスウド(Sadalsuud)が
みずがめ座β(ベータ)星の固有名と
正式に承認されたのは2016年8月21日です。
みずがめ座δ(デルタ)星
みずがめ座δ(デルタ)星は
みずがめ座で3番目に明るい恒星です。
固有名をスカト(Skat)といい、
アラビア語で「すね」を意味する
al-sāq に由来します。
スカト(Skat)が
みずがめ座δ(デルタ)星の固有名と
正式に承認されたのは2016年8月21日です。
みずがめ座の神話について
みずがめ座のモデルとされているのが
ギリシャ神話に登場するトロース王の息子
ガニュメーデスが水瓶を抱える姿だと伝えられています。
みずがめ座の形のモデルとなった神話の内容
ガニュメーデスは大変美しい青年で、
その姿に心惹かれたゼウスは
自分の酒のお酌をする役目にしたいと、
鷲の姿に変身してガニュメーデスを連れ去りました。
(この時の鷲がわし座になったという説があります。)
そうしてガニュメーデスは
ゼウスの下で仕え過ごしていったと伝えられています。
ガニュメーデスが持つ大きな水瓶には
世の中を浄化する聖水が入っているという説や
神々が飲む不老不死の酒が入っているという説があります。
その水の行く先は
みなみのうお座の口へと流れ落ちていますが、
なぜ口に注がれているのかは分かっていません。