コンパス座ってどんな星座?【神話も紹介】
コンパス座ってどんな星座?
この記事では
コンパス座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
コンパス座ってどんな星座?【コンパス座の概要】
コンパス座は南半球に位置する南天の星座です。
全天の中で4番目に小さな星座で
見頃を迎えるのは春から夏にかけての時期です。
日本ではほとんどの地域で見ることができず、
南端の宮古島や石垣島からであれば
全体像を捉えることができます。
コンパス座の周りは
天の川の中になっていることもあって、
最初探し出すのが難しいかもしれませんが
形の整った細長い三角形が目印になります。
また、
ケンタウルス座の前足にあたる1等星
ケンタウルス座α星リギル・ケンタウルスが
コンパス座のすぐ西側に位置しているため目につきやすいです。
他にも北側にはじょうぎ座、さそり座、
東にはみなみのさんかく座、くじゃく座、さいだん座
南にはみなみじゅうじ座と
たくさんの目印となる星座に囲まれています。
- 名称:コンパス
- 学名:Circinus
- 略 符:Cir
- 概略位置 :赤経・14h50m / 赤緯・-63°
- 概略面積 :93平方度
- 20時南中: 6月30日
- 南中高度:約-7°
- 主な季節:南天
- 肉眼星数:約40個
- 設定者:ラカイユ
コンパス座を構成する星について
コンパス座は
3等星から5等星で作られた暗い星座で
全体のサイズが小さいのですが
比較的簡単に見つけることができます。
周囲に目印となる星座が多く存在していますが、
コンパス座を構成する星の中で目印となるのは
コンパス座α(アルファ)星になります。
コンパス座α(アルファ)星
コンパス座α(アルファ)星は
コンパス座のなかでもっとも明るい恒星で3.19等星です。
星座絵でいうと
コンパスの頭の中心部に位置しています。
固有名等は特に付けられておりません。
コンパス座の神話について
コンパス座は1756年、
フランスの天文学者である
ニコラ・ルイ・ド・ラカーユによって設定された新しい星座です。
ラカーユは既に設定されていた
みなみのさんかく座を測量機器に見立て、
じょうぎ座と共に製図用具が並ぶように
このコンパス座を星図に描いたとされています。
そのため、
伝説や神話等に結びついた星座ではありません。
コンパス座が作られた頃は大航海時代であり、
この頃に航海に関係する道具をモチーフした星座が以下のように多く作られています。
- ぼうえんきょう座
- はちぶんぎ座
- けんびきょう座
- じょうぎ座
- らしんばん座
- りゅうこつ座
- とも座
- ほ座 など
また他にも
実験器具をモチーフにした星座など
ラカーユは全天88ある星座の中で
14つもの星座を18世紀に設定しました。