衛星とは何か?【簡単にわかりやすく解説】
衛星とは何かを説明できますか?
宇宙にあるもの?
具体的には
どんなものを指すのでしょうか?
この記事では
衛星とは何か?
簡単にわかりやすく解説していきます。
衛星とは何か?
衛星(natural satellite)とは
惑星や準惑星・小惑星の周りを
公転する天然の天体のことを指します。
天体とは宇宙空間にある物体のことで、
宇宙に存在する
岩石、ガス、塵などの様々な物質が
重力的にまとまって凝縮状態になっているものです。
ただし、
凝縮状態にない惑星の環などの小天体は含まないとされています。
衛星にはどんな天体があるの?
衛星でもっとも代表的な天体は「月」です。
月は地球の衛星であることで知られています。
太陽系全体では
約170個の衛星が現在では確認され、
その3分の2は木星と土星にあります。
しかし、
太陽系すべてに衛星があるわけではなく、
水星と金星は衛星を持ちません。
衛星の組成
衛星の組成は決まったものではなく多様です。
月はほとんどが
岩石質の物体でできているのに対し、
土星の第2衛星(エンケラドス)は 50%以上が氷でできています。
衛星の大きさもさまざまで
太陽系内で最大の衛星は
木星の第3衛星(ガニメデ)であり、
直径が 5000km以上と
その大きさは水星よりも大きいとされています。
一般には衛星は母惑星に比べて
直径数十分の1から数千分の1、
質量も数千分の1以下であることがほとんどです。
しかし例外として、
地球の衛星である月は
直径が地球の約4分の1、
質量は81分の1となっています。
そのため、
地球と月を二重惑星と見なす意見もあるほどです。
衛星の観測史
月以外の衛星は
1610年にガリレオによって初めて発見されました。
このとき発見されたのが
以下の4つの木星の衛星です。
- イオ
- ユーロパ
- ガニメデ
- カリスト
これらは「ガリレオ衛星」と呼ばれています。
その後も
17世紀後半にオランダのホイヘンスが
土星の衛星(チタン)を発見します。
さらに
パリ天文台でカッシーニが
土星に以下の4個の衛星を発見していました。
- イアペトス
- レア
- ディオネ
- テチス
また19世紀には
アメリカのホールが
火星に2個の衛星を発見しました。
しかし、
150年ほど前に刊行された
「ガリバー旅行記」に
すでに火星の2衛星について記述があり、
もっと前から知られていたと衛星であったとされています。
これまで地上からの観測により
各惑星に衛星が発見され、
その数は約170個も確認されています。
未発見の惑星は水星と金星のみですが、
探索技術が向上していくと
まだ発見されていない微小な衛星が
これから先見つかるかもしれません。