こぐま座ってどんな星座？【神話も紹介】

こぐま座ってどんな星座？

 

この記事では
こぐま座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。

こぐま座ってどんな星座？【こぐま座の概要】

こぐま座は
おおぐま座と一緒になっている星座として、
紀元前1200年頃には既に知られていたと言われています。

昔は天体観測や航海術などに利用されており、
プトレマイオスの48星座のひとつでもあります。

季節を問わず一年を通して見える星座で
特に春頃には高度が高くなり北の夜空へ輝きます。

また、
北極星が位置していることでもよく知られている星座です。

 

 

こぐま座を構成する星について

こぐま座を構成する星には
こぐま座α(アルファ)星と
こぐま座β(ベータ)星のふたつの2等星が存在します。

 

こぐま座α(アルファ)星

こぐま座α(アルファ)星は
こぐま座のなかで最も明るい恒星で
肉眼で確認しやすい2等星です。

 

固有名のポラリス (Polaris) は
ラテン語で「極の」を意味する言葉で、
近世になってこの星が
天の北極に最も近くなったことから名付けられました。

 

ポラリス (Polaris)が
こぐま座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認された日は2016年6月30日です。

 

こぐま座β(ベータ)星

こぐま座β(ベータ)星は
こぐま座の恒星で2等星です。

 

固有名のコカブ (Kochab)は、
アラビア語で「北の星」を意味する
Al kaukab al shamaliyy の
kaukab(星)の部分が残ったものと考えられています。

 

また一説には、
こぐま座α(アルファ)星のポラリスの別名で
アラビア語起源のアルルカバ(Alrucaba) に由来するとも言われています。

 

こぐま座β(ベータ)星の固有名として
正式に承認された日は2016年7月20日です。

 

こぐま座の神話について

こぐま座にまつわる神話は
おおぐま座と一緒の物語となって伝えられています。

それはギリシア神話のなかに登場する
狩人アルカスがモデルだとされています。

 

アルカスは
大神ゼウスと森の妖精カリストとの間に生まれた子どもです。

 

大変美しいと評判のカリストは
ゼウスの妻ヘラの怒りをかって、
その姿を大きなクマに変えられてしまいます。

その姿を恥じ、
カリストはアルカスを残し森の中に身を隠してしまいます。

 

残されたアルカスは親切な人の元で育てられ、
やがて立派な青年へと成長します。

 

腕のよい狩人であったアルカスは
毎日森の中で獲物を追っているある日のこと、
一頭の大きなクマに出会います。

 

このクマこそが母のカリストでした。

 

カリストは
すぐに自分の子であるアルカスだと気が付き、
喜びの声あげ抱きしめようと近寄っていきます。

しかし、
アルカスにしてみれば大きなクマが腕を広げ、
叫びながら襲ってくる一頭のクマにしか見えません。

 

母親とは決して気づかないアルカスは、
クマを目がけて素早く矢を放とうとします。

 

この様子を天上から見ていたゼウスは
アルカスが母親に
矢を射掛けることを阻止するために
大きな竜巻を起こして
ふたりを天空へと舞い上げます。

 

この時に
アルカスもクマの姿になり、
カリストはおおぐま座に、
アルカスはこぐま座になったと言い伝えられています。