くじら座ってどんな星座？【神話も紹介】

くじら座ってどんな星座？

 

この記事では
くじら座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。

くじら座ってどんな星座？【くじら座の概要】

くじら座は
古代バビロニア時代には知られていた星座で、
全天88星座の中でも4番目に大きい星座です。

秋の南の夜空に輝く星座で、
星座絵では2本の前足をもつ怪物クジラの姿が描かれています。

 

大きな星座ではありますが、
2等星と3等星がそれぞれひとつずつなので
星座絵のような怪物クジラを捉えるのは
少々難しいかもしれません。

 

くじら座は
ぺガスス座の「ペガススの大四辺形」を目印に
その東の下辺りを辿っていくと見つけることができます。

 

 

くじら座を構成する星について

くじら座を構成する星には
2等星であるくじら座β(ベータ)星と
3等星であるくじら座α(アルファ)星が
あるのとともに、
初めて発見された変光星として知られる
くじら座ο(オミクロン)星が有名です。

 

くじら座β(ベータ)星

くじら座β(ベータ)星は
くじら座の中で一番明るい2等星です。

 

固有名はディフダ(Diphda)で
アラビア語で「二匹目の蛙」を意味する
الضفدع الثاني aḍ-ḍafdaʿ aṯ-ṯānī に由来します。

別名では
デネブ・カイトス (Deneb Kaitos)と呼び、
アラビア語で
「海の怪物の南側の尾」を意味する
ألضنب ألقيتوس ألجنوب – Al Dhanab al Ḳaiṭos al Janūbīyy を由来とします。

 

ディフダ(Diphda)が
くじら座β(ベータ)星の固有名として
正式に承認された日は2016年8月21日です。

 

くじら座α(アルファ)星

くじら座α(アルファ)星は
くじら座の恒星で3等星です。

固有名のメンカル(Menkar)で
アラビア語で「鼻の孔」を意味する
al-minkhar に由来します。

 

メンカル(Menkar)が
くじら座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認された日は2016年6月30日です。

 

くじら座ο(オミクロン)星

くじら座のο(オミクロン)星は
最も有名な脈動変光星のひとつで
固有名はミラ(Mira)と呼ばれ、
ラテン語で 「不思議な」 を意味します。

くじら座の首に輝く星で、
およそ332日の周期で
2等星から10等星まで明るさを変化させています。

 

くじら座の神話について

くじら座はギリシア神話に登場する
海神ポセイドンによってつかわされた
怪物クジラのティアマト(ケートス)がモデルだとされています。

 

ティアマトは、
古代エチオピア王家の人々が
ポセイドンの怒りに触れたために
エチオピアの国に襲うように命じられます。

 

国を救うためには
古代エチオピア王家の娘である
アンドロメダ姫を生け贄として差し出すことで
海岸の岩に姫をくくりつけることになりました。

それを襲いに来たのが、
怪物クジラのティアマトです。

 

アンドロメダ姫にたどり着くまで
あと少しというところで
偶然、勇者ペルセウスが通りかかり
怪物クジラは石に変えられてしまいます。

その石になったクジラを哀れに思い
空に上げたという物語です。