きょしちょう座ってどんな星座?【神話も紹介】
きょしちょう座ってどんな星座?
この記事では
きょしちょう座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
きょしちょう座ってどんな星座?【きょしちょう座の概要】
きょしちょう座は南半球の星座で
秋に見頃を迎えますが、
日本では奄美大島や沖縄などの
一部の地域でないと見ることができません。
きょしちょう座を探す際には
小マゼラン雲が目印となるでしょう。
小マゼラン雲は
ボーっと輝く白い雲のようで
小さいながらも肉眼で見ることができます。
小マゼラン雲から
つる座の方向に向かって広がる
Wの字のようなくねくねとした
星の並びがきょしちょう座になります。
小マゼラン雲に近い方が
きょしちょうの足、
つる座に近い方が
きょしちょうのくちばしに当たります。
- 名称:きょしちょう
- 学名: Tucana
- 略 符:Tuc
- 概略位置 :赤経・23h45m / 赤緯・-68°
- 概略面積 :295平方度
- 20時南中:11月13日
- 南中高度: 約-12°
- 主な季節:南天
- 肉眼星数:約40個
- 設定者: バイエル
きょしちょう座を構成する星について
きょしちょう座は3等星が1つあるだけで
そのほとんどが
4等星以下の星から構成されているため
全体的に暗い星座です。
きょしちょう座唯一の3等星にあたるのが
きょしちょう座α(アルファ)星になります。
きょしちょう座α(アルファ)星
きょしちょう座α(アルファ)星は
きょしちょう座の中で
もっとも明るい恒星で2.82等星になります。
この星は分光連星とされており、
主星のきょしちょう座α星Aは橙色の巨星です。
伴星は直接観測できないとされていますが、
主星の固有運動の変化から存在が確認される連星です。
きょしちょう座の神話について
きょしちょう座は
1603年にドイツの天文学者
ヨハン・バイエルが発行した星図の
「ウラノメトリア」によって広く知られるようになった新しい星座です。
そのため、
神話や伝説などは伝わっていません。
きょしちょう座の「きょしちょう」とはどんなもの?
きょしちょう座の「きょしちょう」とは
キツツキ目オオハシ科に属する鳥類で
南アメリカなどの熱帯地方に生息している
くちばしの大きな鳥「巨嘴鳥(きょしちょう)」を表しています。
当時のヨーロッパでは珍しい鳥として、
星座に描かれたと言われています。
日本ではきょしちょう座を
「トウカン座」と呼んでいたこともありました。
また、
現代中国語では
この鳥はカッコウ(杜鵑)
またはホトトギス(小杜鵑)とされているため、
杜鵑座の字が当てられています。