とけい座ってどんな星座?【神話も紹介】
とけい座ってどんな星座?
この記事では
とけい座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
とけい座ってどんな星座?【とけい座の概要】
とけい座は南半球に位置する南天の星座です。
冬の時期に見頃を迎えますが、
日本では南端の地域である
石垣島や宮古島などからでないと
全体像を見ることができません。
とけい座は
小さな三角形から長く伸びた2本の足が
特徴的な形をしていますが、
暗い星ばかりなため肉眼で確認するのは難しいかもしれません。
見ることのできる地域でとけい座を探す際は
目印となる近隣の星座の
エリダヌス座とレチクル座を探してみましょう。
そのちょうど間にとけい座が位置しています。
特に、
エリダヌス座α(アルファ)星のアケルナル は
1等星で南天の星座のなかでは目立つ恒星です。
そのアケルナルから
南の方へ目線をずらしていくと
とけい座を見つけることができます。
- 名称:とけい
- 学名:Horologium
- 略 符:Hor
- 概略位置 :赤経・3h20m / 赤緯・-52°
- 概略面積 :249平方度
- 20時南中: 1月6日
- 南中高度:約2°
- 主な季節:南天
- 肉眼星数:約30個
- 設定者:ラカイユ
とけい座を構成する星について
とけい座は4等星がひとつで、
あとは5等星以下の星から構成されています。
そのため特徴的な形をしていながらも
恒星に明るさがないため、
時計の形をたどるのが難しいとされています。
星座絵では
小さな三角形が時計の本体部分で
長く伸びた2本の線が振り子の部分にあたります。
その2本の振り子の
長い方の先端部分にあるのが
とけい座唯一の4等星である
とけい座α(アルファ)星になります。
とけい座α(アルファ)星
とけい座α(アルファ)星は
とけい座で最も明るい恒星で3.86等星になります。
固有名は特に付けられておらず、
とけい座自体に固有名を持つ恒星は存在していません。
とけい座の神話について
とけい座は1750年代に設定した
新しい星座であるため、
神話や伝説等は伝わっていません。
とけい座はフランスの天文学者である
ニコラ・ルイ・ド・ラカイユが設定した星座です。
当初とけい座の名称は
「振り子時計座
(HorologiumOscillatorium)」とされ、
天体図にも振り子時計の絵が描かれていました。
18世紀当時の振り子時計は
最も正確な時計とされており、
天体観測には欠かせない道具でした。
ラカーユは天体観測のために
2台の振り子時計を持って
南アフリカへ遠征したとされており、
そのときに持って行った振り子時計が
このとけい座のモデルだと伝えられています。