一角獣座ってどんな星座?【神話も紹介】
一角獣座ってどんな星座?
この記事では
一角獣座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
一角獣座ってどんな星座?【一角獣座の概要】
一角獣座は
冬の時期の南の空に昇る星座で
日本各地でその全体像を見ることができます。
固有名がついていない4等星が
いくつかあるだけの
目立たない星座ではありますが、
見つけ方は比較的簡単です。
「冬の大三角」と呼ばれる
- おおいぬ座α星シリウス
- こいぬ座α星プロキオン
- オリオン座α星ベテルギウス
この3つの1等星を目印にします。
この大三角形の中に
一角獣のモデルであるユニコーンが
横向きになって
前足と後足を延ばしている姿が描かれています。
- 名称:いっかくじゅう
- 学名:Monoceros
- 略 符:Mon
- 概略位置 :赤経・7h0m / 赤緯・-3°
- 概略面積 :482平方度
- 20時南中: 3月3日
- 南中高度:約55°
- 主な季節:冬
- 肉眼星数:約130個
- 設定者:バルチウス
一角獣座を構成する星について
一角獣座はもっとも明るい星で4等星と
暗い星だけで構成された星座であるため、
形が捉えにくいとされています。
一角獣座の恒星のなかでも
目立つ明るい星は以下の2つがあります。
- 一角獣座α(アルファ)星
- 一角獣座β(ベータ)星
一角獣座α(アルファ)星
一角獣座α(アルファ)星は
実視等級3.94等のG型巨星です。
一角獣座の中では
2番目に明るい星とされています。
ただし、
単独の恒星としては
この星が一角獣座では最も明るいです。
一角獣座β(ベータ)星
一角獣座β(ベータ)星は
3重星から構成されていて、
4.60等、5.00等、5.32等の3つ星からできています。
3つが合わさることで実視等級3.74等と
一角獣座で最も明るい星になります。
一角獣座β(ベータ)星は1781年、
ウィリアム・ハーシェルによって発見され
「全天で最も美しい景観の1つ」と書き残されています。
一角獣座の神話について
一角獣座にまつわる神話は
ギリシャ神話よりも古い伝説に基づいており
詳しい経緯などはわかっていません。
一角獣座のモデルは
旧約聖書に登場する想像上の動物
「ユニコーン」だとされ、
中世ヨーロッパの物語などに登場しています。
このユニコーンの姿は馬に似ていて、
額には1本の角が生えています。
この角には解毒作用があると言われ
どんな病でも治してしまい、
ユニコーンの血を飲めば
不老不死になれるなどといった言い伝えがありました。
このような言い伝えから一角獣は
幸福をもたらす動物として人々に知られ、
誰もが幸せを手に入れようと
一角獣を捜し求めましたが
決して見つかることはありませんでした。
一角獣を見つけるには心の清らかで
優しい乙女しか見ることができないとされ、
やがて伝説となり星座になったと伝えられています。