うしかい座ってどんな星座?【神話も紹介】

うしかい座ってどんな星座?
この記事では
うしかい座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
うしかい座ってどんな星座?【うしかい座の概要】
うしかい座はトレミーの48星座の1つで、
紀元前1200年頃には既に知られていた古い星座です。
日本では春から初夏にかけて北の空で見ることができます。
うしかい座は
北斗七星から辿ると見つけやすく、
柄の部分の曲がりに沿って伸ばしていくと、
オレンジ色に輝く明るい星を見つけることができます。
この星がうしかい座の1等星である
α(アルファ)星になり、
ここからネクタイのような形に
星が並んでいるのがうしかい座の全体像です。
- 名称:うしかい
- 学名:Bootes
- 略 符: Boo
- 概略位置 :赤経・14h35m / 赤緯・+30°
- 概略面積 :907平方度
- 20時南中:6月26日
- 南中高度:約85°
- 主な季節:春
- 肉眼星数:約140個
- 設定者:プトレマイオス
うしかい座を構成する星について
うしかい座を構成する星は
全天に21ある1等星の中でも3番目に明るく、
春の夜空では一番強い輝きを放つ
うしかい座α(アルファ)星があります。
うしかい座α(アルファ)星
うしかい座α(アルファ)星は
別名アークトゥルス(Arcturus)と呼ばれ、
日周運動によっておおぐま座の後を
追いかけて行くように見えることから
ギリシア語で「熊を護るもの」を意味する
Αρκτουρος(アルクトゥーロス)に由来しています。
また和名も付けられており、
- 麦星
- 麦刈星
- 麦熟れ星
- 五月雨星 など
多数存在しています。
アークトゥルス(Arcturus)が
うしかい座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認された日は2016年6月30日です。
アークトゥルスは
1等星のおとめ座α星スピカと
2等星のしし座β星デネボラとを結ぶと
春の夜空に輝く星として春の大三角を形成しています。
うしかい座の神話について
うしかい座には
いくつかの神話が言い伝えられ、
モデルとなる人物がたくさん挙げられています。
ギリシア神話によるとモデルになっているのは
天空を支える巨人アトラスだと伝えられています。
また、
ディオニュソスからブドウ酒の製法を教わった
アッティカ王イーカリオスであるとも言われています。
諸説ある中でも有力な言い伝えとしては
こぐま座のモデルにもなっている
「アルカス」だと言い伝えられています。
アルカスは大神ゼウスと
森のニンフ(妖精)カリストとの間に誕生した子どもです。
アルカスは訳あってのちに
熊の姿に変わってしまいますが、
うしかい座の姿は狩人であった時の
アルカスの姿だとされています。
現在の星座絵では
うしかい座はおおぐま座とは
反対の方向を向いていますが、
かつてはおおぐま座を向いて描かれていました。
おおぐま座のモデルはアルカスの母カリストで
うしかい座はおおぐま座を
追いかけるように回ることから
母カリストをアルカスが追いかけている姿が描かれていると言われています。