蟹座ってどんな星座？【神話も紹介】

蟹座ってどんな星座？

 

この記事では
蟹座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。

蟹座ってどんな星座？【蟹座の概要】

蟹座は太陽の通り道に位置している星座で
黄道12星座のひとつであり、
その中で最も目立たない星座とされています。

紀元前7世紀頃には既に知られ、
プトレマイオスの48星座のひとつにもなっています。

 

星座のほぼ中央にある
M44(プレセペ星団、プレセペ散開星団)が
春の代表的な星団として有名です。

 

 

蟹座を構成する星について

蟹座を構成する星は最も明るい星で
3.5等星の蟹座β(ベータ)星で
その他の星は4等星以下と
全体的に暗い星からできています。

 

蟹座β(ベータ)星

蟹座β(ベータ)星は
二個の星が望遠鏡で見て分離して見える
連星実視連星です。

主星のかに座β星Aは橙色のK型巨星で、
バリウム星としても知られています。

伴星のかに座β星Bは赤色矮星で、
主星から29秒(2,600au)離れた軌道を
76,000年で公転しています。

 

蟹座β(ベータ)星の固有名は
タルフ (Tarf) またはアルタルフ (Al Tarf) と呼ばれ、
アルタルフとはアラビア語で
「終り」や「端」と言う意味があり、
カニの脚の先に位置していることから
名付けられたとされています。

 

タルフ (Tarf) またはアルタルフ (Al Tarf) が
蟹座β(ベータ)星の固有名として
正式に承認された日は2018年6月1日です。

 

蟹座の神話について

蟹座の神話はギリシア神話の中で伝えられていますが、
その神話には
ゼウスの子勇者ヘルクレス(ヘラクレス)の
冒険物語の中で語られています。

ヘラクレスは誤って自分の子を殺した罪を償うため
12の冒険を行うことになりました。

 

そのうちのひとつ、
九つの頭をもつ怪物ヒドラ(うみへび座)と戦った際に
ヒドラに味方した化け蟹カルキノスが
のちに蟹座になったと言われています。

カルキノスは最初、
ヘラクレスとヒドラの戦いを見ていただけでしたが
ヒドラの形勢が不利になり、
退治の邪魔をしようと飛び出して
ヘラクレスの足をハサミで挟んだのです。

しかし、
ヘラクレスにあっさりと振り払われ
足で踏み潰されてしまいました。

 

その一部始終を見ていた女神ヘラは
勇敢なるカルキノスを哀れに思い、
天に上げて星座にしたとされています。