テーブルさん座ってどんな星座?【神話も紹介】
テーブルさん座ってどんな星座?
この記事では
テーブルさん座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
テーブルさん座ってどんな星座?【テーブルさん座の概要】
テーブルさん座は
「天の南極」近くに位置する南半球の星座です。
南天の星座であっても
日本の南端の地域に行けば
見ることのできる星座もありますが、
テーブルさん座は日本では見ることができません。
また、
見える国へ行ったとしても
明るい恒星がないため、
肉眼で見つけることは難しいとされています。
テーブルさん座が位置する場所は
天の南極と大マゼラン雲との間にあります。
大マゼラン雲を目印にすれば、
そこから少し南へ目線を移すと
「く」の字ような星の並びがあります。
これが「テーブルさん座」になります。
- 名称:テーブルさん
- 学名:Mensa
- 略 符: Men
- 概略位置 :赤経・5h40m / 赤緯・-77°
- 概略面積 : 153平方度
- 20時南中:2月10日
- 南中高度:約-22°
- 主な季節:南天
- 肉眼星数:約20個
- 設定者:ラカイユ
テーブルさん座を構成する星について
テーブルさん座は全天88ある星座のうち、
最輝星が最も暗い星座です。
そのため全体像が暗く、
星の形がたどりにくいです。
そのテーブルさん座の最輝星にあたるのが
テーブルさん座α(アルファ)星になります。
テーブルさん座α(アルファ)星
テーブルさん座α(アルファ)星は
テーブルさん座では一番明るい恒星ですが、
5.09等星と実際は目立たない明るさです。
星座絵では山のてっぺんに位置しており、
「く」の字の尖がっている部分にあたります。
固有名は特に付けられておりません。
テーブルさん座の神話について
テーブルさん座は1756年に
フランスの天文学者の
ニコラ・ルイ・ド・ラカイユによって作られた新しい星座です。
そのため、
伝説や神話などには関係がありません。
テーブルさん座の名前の由来
ラカイユは
南アフリカ共和国のケープタウンで
星の観測や研究を行っていました。
その地域に実在する山の名前から
テーブルさん座は名づけられました。
テーブルさん座の「さん」は「山」で、
山の上がテーブルのように平らな形で星図では描かれています。
この山にしばしばかかる白い雲を見て、
テーブルさん座にかかる
大マゼラン雲とを重ね合わせて見ていたことから
この星座に山の名前をつけたとされています。
日本では「テーブルさん」ではなかった?!
最初日本では
テーブルさん座ではなく、
「メンサ座」と呼ばれていました。
また、戦時中には
平山清次・平山信の
両名を記念する意味も込めて
「ひらやま座 (平山座)」という名前も提唱されたこともありました。
しかし、
1944年に学術研究会議(現日本学術会議)の
天文学述語委員会により
天文述語集が刊行された際には
「テーブルさん座」という名称が採用され定着していきました。