ちょうこくしつ座ってどんな星座?【神話も紹介】
ちょうこくしつ座ってどんな星座?
この記事では
ちょうこくしつ座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
ちょうこくしつ座ってどんな星座?【ちょうこくしつ座の概要】
ちょうこくしつ座は秋が見頃の星座ですが、
10月~1月の約4ヵ月間は日本各地で見ることができます。
しかし南の空低くに位置し、
また、
4等星、5等星が多い暗い星座であるため
全体像が捉えにくい星座です。
探す際には
みなみのうお座の1等星である
フォーマルハウト(みなみのうお座α星 )の
すぐ東に目線をずらすと
尖った四角形のような星の集まりがあります。
それがちょうこくしつ座になります。
- 名称:ちょうこくしつ
- 学名:Sculptor
- 略 符: Scl0h30m / 赤緯・-35° / 赤緯・
- 概略面積 : 475平方度
- 20時南中: 11月25日
- 南中高度:約23°
- 主な季節:秋
- 肉眼星数:約50個
- 設定者:ラカイユ
ちょうこくしつ座を構成する星について
ちょうこくしつ座は
一つ一つの恒星自体は目立たないものの、
幾つかの銀河があることでよく知られています。
4等星以下の暗い星から構成されているため
形をたどるのは少し難しいかもしれません。
そのなかでも
ちょうこくしつ座の目印となる恒星が
ちょうこくしつ座α(アルファ)星になります。
ちょうこくしつ座α(アルファ)星
ちょうこくしつ座α(アルファ)星は
ちょうこくしつ座のなかでもっとも明るい4.27等星です。
この星はおひつじ座SX型変光星に分類され、
青白色の巨星になります。
固有名などはついておりません。
ちょうこくしつ座の神話について
ちょうこくしつ座 は
18世紀のフランス天文学者
ニコラ・ルイ・ド・ラカイユによって設定された新しい星座です。
もともと星座がなかった領域に
設定した星座であるため、
神話や伝説などは伝わっていません。
ちょうこくしつ座の名前の由来
ちょうこくしつ座は
ラカイユが彫刻するためのアトリエである
「彫刻室」から名づけられた星座です。
ちょうこくしつ座の星の並びは
尖った四角形のような形をしており、
その形から彫刻室を想像するのほとんど不可能でしょう。
星座絵では
台に乗った作りかけの胸像と、
その周辺に散らばったのみと槌が描かれています。
実際は彫刻室というよりも
彫刻室に置かれた道具が描かれているため、
名づけられた当初は「彫刻家のアトリエ」と言われていました。
また、
ラテン語でも「彫刻家の道具座」などと
呼ばれていたこともありましたが、
今では「ちょうこく座」として定着されるようになりました。