さそり座ってどんな星座？【神話も紹介】

さそり座ってどんな星座？

 

この記事では
さそり座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。

さそり座ってどんな星座？【さそり座の概要】

さそり座は最も古くからある星座のひとつで、
太陽の通り道である黄道12星座や
プトレマイオスの48星座の中のひとつでもあります。

昔から夏を代表する星座として、
南の夜空にS字のように並んだ星が特徴的です。

 

全天88ある星座の中でも
均整のとれた星の並びから
見つけやすい星座として知られていますが、
南の空の低いところに位置しているため
空の明るいところだと全体をとらえるのが少し難しいでしょう。

 

 

さそり座を構成する星について

さそり座を構成する星は
なんといっても全天21ある1等星のひとつ
さそり座α(アルファ)星が目印となります。

その他にも5つの2等星を持つなど
比較的明るい星として知られています。

 

さそり座α(アルファ)星

さそり座α(アルファ)星は
さそり座のなかでもっとも明るい恒星で
赤色に輝く超巨星です。

固有名をアンタレス(Antares)といい、
「火星(アレース)に対抗(アンチ)するもの」
という意味であると伝えられていますが、
正しくはギリシャ語で
「火星に似たもの」を意味する
Άντάρης に由来します。

 

アンタレス(Antares)が
さそり座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認された日は2016年6月30です。

 

さそり座の神話について

さそり座は歴史ある星座であるため、
ギリシア神話の中でオリオンの物語と一緒に伝えられています。

 

オリオンは優れた狩猟の名人として知られ、
どんな獲物も必ず仕留めることのができる腕を持っていました。

また腕力にも自信があり、
「ライオンでもクマでも
このオリオンに敵うものは誰もいない」などと
自分の力を誇るあまりつい自慢ばかりしていました。

 

それを聞いた天上の神々は、
「日々の獲物は私たちが与えているのに
何という傲慢なことを言うのか」と怒らせてしまいます。

 

神々はオリオンを懲らしめるために
毒ヘビや毒グモなど様々なものの中から
サソリを選びました。

そして神々は
一匹のサソリをオリオンの元へと向かわせます。

 

何も知らないオリオンは
今日も自分の自慢ばかりして威張っています。

 

その隙をうかがっていたサソリは
オリオンに忍び寄り、
毒の針でかかとを一刺しします。

 

間もなくして体に毒が回り、
オリオンは苦しみながら息絶えました。

 

その手柄からサソリを
星座として夜空に上げることにしました。

 

星座になってからも
オリオンはサソリを避けていて、
さそり座が空にあるときには決して姿を現しません。

さそり座が西に沈む秋になったら
オリオンは姿を現し、
さそり座の見えない冬の間だけ
オリオンはその姿を輝かせているのだと言い伝えられています。