木星の衛星「エウロパ」とは?【簡単にわかりやすく解説】

木星の衛星「エウロパ」とは、どんな衛星なのか?
木星の衛星「エウロパ」について
なるべくわかりやすく解説していきます。
木星の衛星「エウロパ」とは?【エウロパの概要】
木星は太陽系の惑星の中では
最も多い衛星の数を持ち、
その数は現在で79個確認されています。
そのうちの51個が命名され、
「エウロパ」はそのうちの1つで木星の第2衛星です。
2007年までに発見された衛星の中では
内側から6番目の軌道を回っており、
木星からの距離は約67万kmあります。
公転周期は3.55 日です。
エパウロの表面は
少なくとも厚さ3cm以上の氷で覆われ、
至るところにひび割れのような線が走っています。
隣に位置する木星の衛星「イオ」と同様に
木星の潮汐力(重力)を受けて
内部が熱せられていることで生じていることが考えられています。
そのため、
内部では氷が溶けて
液体の水がある可能性も考えらますが今のところ確認はされておりません。
- 名称:エウロパ (Jupiter II Europa)
- 別名:Jupiter II/J 2
- 分類:木星の衛星
- 平均直径:3,138 km
木星の衛星「エウロパ」は、いつ、誰が発見した?
「エパウロ」の発見は
1610年にイタリアの天文学者
ガリレオ・ガリレイによって発見されました。
エウロパは5.29等級と
比較的明るさのある衛星であったため、
当時の低倍率の望遠鏡双眼鏡でも確認することができました。
ガリレオは「エパウロ」の他にも
- イオ
- ガニメデ
- カリスト
この3つの木星の衛星も発見しており、
これら4つの衛星を合わせて「ガリレオ衛星」と呼びます。
木星の衛星「エウロパ」の名前の由来
木星の衛星は
ギリシア神話の登場人物から名付けられています。
「エウロパ」も同じで、
ゼウスが恋に落ちたとされる
テュロスの王女「エウローペー」にちなんで命名されました。
エウローペーはラテン語形で、
英語読みではユーロパとも表記されます。
その2つを組み合わせて「エウロパ」となったのでしょう。
木星の衛星「エウロパ」に宇宙人がいる可能性あり?
エウロパは太陽系の中で最も
地球外生命の存在が期待されている衛星です。
エウロパの表面のように
氷に覆われた海が地球上の南極にある
ロシアのボストーク湖に近い環境であると考えられています。
そのような環境に存在する生命は、
地球の深海に存在する生命に近いものであると推測されます。
海洋に漂って生息していたり、
地球の極地に生息するような藻類や菌類などを考えられます。
また、
塩濃度が高ければ
極端な好塩菌が生息している可能性もあります。
このように考えられている地球外生命が
ひとつでも見つかり話題となる日が待ち遠しいです。