はと座ってどんな星座?【神話も紹介】
はと座ってどんな星座?
この記事では
はと座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
はと座ってどんな星座?【はと座の概要】
はと座は冬の星座で、
日本では12月~3月の約4ヵ月間に
南の夜空の地平線低く輝きます。
そのため、
視界が開けた空の暗い場所でしか観測することが難しいでしょう。
隣接する星座で目印となるのが
おおいぬ座やオリオン座、うさぎ座があり、
これらの星座の南側に目線をずらしていくと
空の低い位置にはと座があります。
はと座は1592年頃、
ぺトルス・プランシウスによって
「ノアのはと座」と名づけられたのが最初です。
その後、
1603年にバイエルによって設定され、
1679年ロワイエによって広く知られるようになりました。
- 名称:はと
- 学名:Columba
- 略 符: Col
- 概略位置 :赤経・5h40m / 赤緯・-34°
- 概略面積 :270平方度
- 20時南中: 2月10日
- 南中高度:約20°
- 主な季節:冬
- 肉眼星数:約70個
- 設定者:ロワイエ
はと座を構成する星について
はと座は比較的小さな星座で、
アルファベットのYの字が
横に倒れたような星の並びが特徴的です。
はと座を構成する星で目印となるのが
2つの3等星になります。
- はと座α(アルファ)星
- はと座β(ベータ)星
はと座α(アルファ)星
はと座α(アルファ)星は
はと座のなかで最も明るい恒星で2.65等星です。
固有名はファクト(Phact)といい、
アラビア語で
「ジュズカケバト(数珠掛鳩)」
を意味する言葉の ألفاجتة – fākhita に由来します。
ファクト(Phact)を
はと座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認されたのは2016年7月20日です。
はと座β(ベータ)星
はと座β(ベータ)星は
はと座のなかで2番目に明るい恒星で3.12等星です。
固有名をワズン(Wazn)といい、
アラビア語で「重さ」を意味する
وزن al-wazn に由来しています。
ワズン(Wazn)を
はと座β(ベータ)星の固有名として
正式に承認されたのは2016年7月20日です。
はと座の神話について
はと座は17世紀頃できた新しい星座なため、
神話や伝説などは伝わっていません。
しかし、
旧約聖書「創世記」の物語に登場する鳩が
はと座のモデルだといわれています。
はと座のモデルとは?
旧約聖書の創世記のお話には、
「ノアの箱舟」という物語があります。
その物語では
神が人間が悪いことばかりしているのに怒り
地上に大洪水を起こそうとします。
ただし、
心正しいノアの一族だけは救いたいと
洪水が起こること、
そして
大きな箱船を作らせ水が引くまでの間、
その箱舟で生活をするようにと告げます。
やがて、40日間も大雨が続き大洪水が起こります。
雨が止んでもその水が一気に引くことはなく、
陸地を探すため一緒に船箱に乗っていた鳩を放したのでした。
すると、
鳩がオリーブの枝を咥えて戻ってきたことで
陸地があることを知ることができました。
この時の鳩が
はと座のモデルだと伝えられています。