へび座ってどんな星座?【神話も紹介】
へび座ってどんな星座?
この記事では
へび座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
へび座ってどんな星座?【へび座の概要】
へび座は、紀元前3200年頃の
古代バビロニアには既に知られていた星座で、
その頃はへびつかい座と合わせて一つの星座として捉えられていました。
その後、
古代ギリシア時代になると
プトレマイオス48星座のひとつとして選ばれ、
へび座を独立した星座として設定するようになりました。
へび座は
全天88ある星座の中では唯一、
2つに分かれている珍しい星座です。
へびつかい座が抱えている蛇で、
頭部と尾部に分かれて星が並んでいます。
へびつかい座と一緒にすると、
全天でもっとも大きな星座になります。
- 名称:へび
- 学名:Serpens
- 略 符: Ser
- 概略位置 :赤経・15h35m / 赤緯・+10°
- 概略面積 :637平方度
- 20時南中:7月12日(頭)・8月17日
- 南中高度:約63°(頭)・約50°(尾)
- 主な季節:夏
- 肉眼星数:約70+40個
- 設定者:プトレマイオス
へび座を構成する星について
へび座を構成する星は
3等星が2個と際立って明るい恒星はありません。
そのため、
へび座を探す際は
へびつかい座の2等星である
へびつかい座α(アルファ)星を目印に探し当てるとよいでしょう。
へび座のなかで明るい恒星は
以下の2つの星になります。
- へび座α(アルファ)星
- へび座η(イータ)星
へび座α(アルファ)星
へび座α(アルファ)星は
へび座のなかでもっとも明るい恒星で2.63等級です。
へび座のなかでは
頭部の方に位置しています。
固有名は
ウヌクアルハイ(Unukalhai)といい、
アラビア語で「ヘビの首」を意味する
عنق الحيّة ‘Unuq al-ḫayyaに由来します。
中世では、
ラテン語で「ヘビの心臓」を意味する
コル・セルペンティス(Cor Serpentis)
と呼ばれることもありました。
その後、
ウヌクアルハイ(Unukalhai)が
へび座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認されたのは2016年8月21日です。
へび座η(イータ)星
へび座η(イータ)星は
へび座のなかで2番目に明るい恒星で3.25等級です。
へび座の尾部に位置しており、
尾の星の並びの中では一番明るい恒星になります。
へび座η(イータ)星は特に固有名などは持っていません。
へび座の神話について
へび座は古くからある星座ですが、
へび座だけについての神話や伝説などは伝わっていません。
もともとへび座は
へびつかい座と一緒に捉えられていた星座です。
そのため、
へびつかい座についての
ギリシア神話の中で語られています。
へびつかい座の蛇使いのモデルは、
医術の神エスクレピオスとされています。
しかし、
医術の神と呼ばれる彼が
なぜ蛇使いなのか、
なぜ蛇を持っているのかなどはわかっていません。
さまざまな説が伝わっていますが
蛇という生き物は
脱皮をして新しく生まれ変わるため
それが再生不死の象徴であるとか、
蛇の毒をも医術に用いたなど
エスクレピオスと蛇との関係性がいろいろと考えられています。