いるか座ってどんな星座?【神話も紹介】
いるか座ってどんな星座?
この記事では
いるか座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
いるか座ってどんな星座?【いるか座の概要】
いるか座は
プトレマイオスの48星座に入っており
夏の代表的な星座として知られ、
天の川が見えるような夜空であれば
比較的見つけやすいとされています。
日本では7月〜12月の約6ヵ月間で
見ることのできる星座です。
見つけやすい方法としては1等星の
わし座α星「アルタイル」が目印となり、
その東隣にいるか座が位置しています。
4つの星が小さな菱型を作り
こじんまりと輝いています。
- 名称:いるか
- 学名: Delphinus
- 略 符:Del
- 概略位置 :赤経・ 20h40m / 赤緯・+12°
- 概略面積 :189平方度
- 20時南中: 9月26日
- 南中高度: 約67°
- 主な季節:夏
- 肉眼星数:約40個
- 設定者:プトレマイオス
いるか座を構成する星について
いるか座は
4等星と5等星からできているため
比較的暗い星座ではありますが、
わし座が隣接することで意外と目に付く星座です。
いるか座には連星や二重星があり、
以下の二つが存在します。
- α(アルファ)星
- γ(ガンマ)星
いるか座α(アルファ)星
いるか座α(アルファ)星は
別名スアロキン (Sualocin)といい、
視等級3.77の6重連星です。
いるか座の中では
2番目に明るい星で青白い輝きを放ちます。
いるか座γ(ガンマ)星
いるか座γ(ガンマ)星は
美しい二重星からできており、
γ1は視等級 5.14、
γ2は視等級 4.27からなる星です。
いるか座の神話について
いるか座は紀元前1200年頃には
既に知られていた古い星座です。
諸説ありますが、
ギリシャ神話に登場する
アリオンを助けたイルカが
この星座のモデルになっていると伝えられています。
アリオンは琴の名手として知られ、
シチリアの音楽祭で見事優勝を果たします。
しかし、
その帰る船で海賊に襲われてしまいます。
武術の心得もないアリオンは
観念するしか方法はなく、
金品を渡して身を海に投げ入れます。
しかし、
イルカたちによってアリオンは命を救われました。
その様子を神々が眺めていたことで
イルカたちの行ないが認められ、
夜空に上げているか座にした
とギリシア神話で伝えられています。
また、
いるか座はコップ座とも関係があるとされ、
イルカと思われていますが
実は酒神・ディオニオス(バッカス)を
誘拐しようとした船乗りたちの姿で、
罪を償うためにアリオンを救ったとも伝えられています。
他にも、
そのイルカは
海神・ポセイドンの使いだとされていて、
イルカはポセイドンの妻になることを拒んだ
アンフィトリテ(アムピトリーテー)の
居場所を教えてくれたイルカだとも言われています。