ほうおう座ってどんな星座?【神話も紹介】
ほうおう座ってどんな星座?
この記事では
ほうおう座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
ほうおう座ってどんな星座?【ほうおう座の概要】
ほうおう座は
秋の星座や南天の星座として紹介される星座です。
10~1月の南の夜空に現れ
秋にもっとも見頃を迎えますが、
地平線ギリギリにしか昇らないため
星全体を見ることは日本では難しいでしょう。
南半球の地域では、
8~12月頃にかけて見ることができます。
ほうおう座の北には
ちょうこくしつ座やくじら座などが見え、
東にはろ座やエリダヌス座が見えます。
また、
南にはきょしちょう座やみずへび座が見え、
西にはつる座やみなみのうお座、やぎ座が見えるでしょう。
さまざまな星座に囲まれた中で
特にエリダヌス座の1等星である
エリダヌス座α星(アケルナル)は
ほうおう座を探す際の目印としてよく使われています。
- 名称:ほうおう
- 学名:Phoenix
- 略 符:Phe
- 概略位置 :赤経・ 1h00m / 赤緯・-48°
- 概略面積 :469平方度
- 20時南中:12月2日
- 南中高度:約6°
- 主な季節:南天
- 肉眼星数:約70個
- 設定者:バイエル
ほうおう座を構成する星について
ほうおう座はひし形の一角から
L字とI字に伸びて星が並んでいます。
このひし形は3等星と4等星から構成され、
L字に伸びた所にほうおう座唯一の2等星があります。
その恒星が
ほうおう座α(アルファ)星です。
ほうおう座α(アルファ)星
ほうおう座α(アルファ)星は
ほうおう座の中で最も明るい恒星で2.37等星です。
鳳凰の左の翼部分に位置しています。
ほうおう座α(アルファ)星は
みなみのうお座の1等星である
α星フォーマルハウトと、
くじら座の尾にあたる2等星、
β星ディフダとの3つの星で
正三角形を形作っているため見つけやすいでしょう。
固有名はアンカア(Ankaa)といい、
アラビア語でフェニックスを指す言葉に由来します。
2016年7月20日には正式に固有名として承認されました。
ほうおう座の神話について
ほうおう座は
1603年にドイツの天文学者
ヨハン・バイエルによって作られた新しい星座です。
そのため、
ギリシャ神話に基づいた物語は伝わっていません。
ほうおう座のモデルとは?
ほうおう座の鳳凰は
中国神話に出てくる鳥をモデルにしています。
聖人が国をきちんと
治めているときしか現われない
「めでたい鳥」の象徴として日本では認識されています。
西洋では
エジプトの神秘的な鳥として知られる
「フェニックス(PHOENIX)」をモデルとしています。
フェニックスは500年に一度、
炎の中に飛び込んで一度死んで再び生き返る
「不死鳥」を表しています。