みずへび座ってどんな星座？【神話も紹介】

みずへび座ってどんな星座？

 

 

この記事では
みずへび座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。

みずへび座ってどんな星座？【みずへび座の概要】

みずへび座は南半球の星座で
日本では冬の時期に見頃を迎えます。

しかし、
星座全体を眺めることは難しく、
星の一部ですら見られる地域が限られます。

沖縄の奄美大島など
日本の南端の場所でしか見ることができない星座です。

 

南半球の地域に行くと
夏の時期に南の空で見ることができます。

 

探す際には
エリダヌス座の1等星である
エリダヌスα星(アケルナル)と
大マゼラン雲、小マゼラン雲とを結んだ
三角形の中にみずへび座は位置しています。

 

他にも
北にレチクル座やかじき座、
東にはとびうお座やりゅうこつ座、がか座などが見えます。

また南にははちぶんぎ座やふうちょう座、
西にはきょしちょう座やほうおう座など
南天の星座を数々見つけることができるでしょう。

 

みずへび座を構成する星について

みずへび座は水の中に住む水蛇がモデルで
体をくねらせるように星図では描かれています。

主に3個の3等星から構成されており、
その恒星はL字のように並んでいます。

• みずへび座α(アルファ)星
• みずへび座β(ベータ―)星
• みずへび座γ(ガンマ)星

 

みずへび座α(アルファ)星

みずへび座α(アルファ)星は
みずへび座の中で2番目に明るい恒星で2.84等星です。

 

別の名称として
「Head of Hydrus」と呼ぶこともありますが
正式に認められた固有名ではありません。

また、
中国では「蛇首一」と呼ぶこともあります。

 

星座絵では
水蛇の目の位置にあたります。

 

みずへび座β(ベータ―)星

みずへび座β(ベータ―)星は
みずへび座の中でもっとも明るい恒星で2.79等星です。

3等星の中では
天の南極に最も近い位置にあり、
水蛇の尻尾の辺りに位置しています。

 

固有名などの別名はついておりません。

 

みずへび座γ(ガンマ)星

みずへび座γ(ガンマ)星は
3.26等星でみずへび座の中で3番目に明るい恒星です。

みずへび座を形どるL字の真ん中で
星座絵では水蛇のお腹に位置しています。

 

みずへび座の神話について

みずへび座は
水の中にすむ蛇を星座に見立てたもので、
神話や伝説等には関係がありません。

 

最初の観測者は
フレデリック・デ・ハウトマンと
ペーテル・ケイザーですが、
ペトルス・プランシウスがその記録をもとに
1597年に地球儀に残したものが初めての記録です。

 

その後、
1603年にヨハン・バイエルが
星図「ウラノメトリア」を発刊したことで知られるようになりました。

 

みずへび座の歴史

みずへび座を設定したバイエルは
うみへび座に対してみずへび座を作ったとされています。

 

ウラノメトリアの星図では
くじゃく座ときょしちょう座の間を
くねり抜けながら天の南極を過ぎて
ふうちょう座の手前まで水蛇の姿が描かれていました。

 

しかし、
1756年にラカイユが発刊した星図では
自らが考案した
はちぶんぎ座に場所を開けるために
水蛇の尻尾の部分を切り取り、
大マゼラン雲と小マゼラン雲を結ぶように描き直したとされています。

また、ラカイユは
みずへび座を「雄の水蛇(Hydri)」
うみへび座を「雌の水蛇 (Hydra) 」と名付け、
2つが異なる性別であることを強調して星図に記しています。