きりん座ってどんな星座?【神話も紹介】
きりん座ってどんな星座?
この記事では
きりん座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
きりん座ってどんな星座?【きりん座の概要】
きりん座は北極星の近くにあり、
冬の時期に空高く見える
北天の星座のひとつではありますが
日本では一年を通して見ることができます。
しかし、
目立つような明るい星はなく、
それまで星座がなかった場所に作られた
新しい星座であるため、
認知度はあまりありません。
1613年にヘベリウス(プランシウス)によって作られ、その後、ドイツの天文学者バルチウスによって広く知られることになります。
きりん座が位置する場所は
- ぎょしゃ座
- おおぐま座
- こぐま座
- ペルセウス座
などに囲まれたところに位置しています。
探し方としては
北極星からおおぐま座の方向へ目を向けると、
一列に見える4等星の星の並びがあります。
ここが
キリンの首にあたるところで、
そこからぎょしゃ座の方向を見ると
キリンの胴体になっている三角形が見つかります。
きりん座は比較的大きな星座ではありますが
探すのが難しい星座のひとつと言われています。
- 名称:きりん
- 学名: Camelopardalis
- 略 符:Cam
- 概略位置 :赤経・5h40m / 赤緯・+70°
- 概略面積 :757平方度
- 20時南中:2月10日
- 南中高度:北約56°
- 主な季節:冬
- 肉眼星数:約150個
- 設定者:ヘベリウス
きりん座を構成する星について
キリン座には明るい星はなく、
4等星から構成された星座になっています。
- きりん座α(アルファ)星
- きりん座β(ベータ)星
きりん座α(アルファ)星
きりん座α(アルファ)星は
きりん座のなかで3番目に明るい恒星で4.29等級です。
O型の青色超巨星とされています。
各星座のα(アルファ)星の中では
地球から最も遠く離れた
約5,200光年離れた場所に存在します。
きりん座β(ベータ)星
きりん座β(ベータ)星は
きりん座で最も明るい恒星で4.02等級です。
この星は連星で
伴星は7.4等級になります。
黄色の超巨星または輝巨星とされています。
きりん座の神話について
きりん座は新しい星座なため、
神話や伝説などは伝わっていません。
中国の伝説などに出てくる
「麒麟」とは関係がなく、
首の長いいわゆるキリンの姿が
星座絵では描かれています。
最初きりん座は
ドイツの天文学者バルチウスによって
「らくだ座(Camelus)」と呼ばれていました。
しかし、
ラテン語のラクダ(Camelus)と
キリン(Camelopardalis)が似ていたため、
バルチウスの死後
出版された星図が誤ったまま
現在も戻ることなくきりん座になったと伝えられています。
このラクダは
旧約聖書に登場する
アブラハムの息子であるイクサが
妻リベカを運んできたラクダがモデルだと言われています。