こいぬ座ってどんな星座?【神話も紹介】
こいぬ座ってどんな星座?
この記事では
こいぬ座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
こいぬ座ってどんな星座?【こいぬ座の概要】
こいぬ座は、
プトレマイオスの48星座のひとつで
紀元前1200年頃には知られていた星座です。
その時代ではこいぬ座のことを
「海の犬座」と呼んでいました。
こいぬ座は冬の南の空高く輝いている星で
比較的小さな星座ではありますが1等星が存在します。
また、
南の位置にあるおおいぬ座も目印となるため
小さいながらも捉えやすい星座です。
- 名称:こいぬ
- 学名:Canis Minor
- 略 符: CMi
- 概略位置 :赤経・7h30m / 赤緯・+6°
- 概略面積 :183平方度
- 20時南中: 3月11日
- 南中高度:約61°
- 主な季節:冬
- 肉眼星数:約40個
- 設定者:プトレマイオス
こいぬ座を構成する星について
冬の南東の空を見上げると
代表的な星「冬の大三角」が見ることができます。
その三角を形作る星は全て1等星で
おおいぬ座α(アルファ)星シリウス、
オリオン座α(アルファ)星ベテルギウス、
もう一つの星が
こいぬ座α(アルファ)星のプロキオンです。
こいぬ座α(アルファ)星
こいぬ座α(アルファ)星は
全天21の1等星の1つであり、
別名プロキオン(Procyon)と呼ばれています。
プロキオンは薄黄色をした実視連星ですが
伴星が白色矮星なため暗く、
小望遠鏡では分離が確認できません。
プロキオンの名は
ギリシア語の 「Προκύων」 を
ラテン語表記したもので、
「犬に先立つもの」という意味を表します。
この名の由来は
犬の星とされるおおいぬ座のシリウスが
東の地平線から昇ってくる少し前に
プロキオンが姿を現すことから名付けられました。
プロキオン(Procyon)が
こいぬ座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認された日は2016年6月30日です。
こいぬ座の神話について
こいぬ座はおおいぬ座と
一緒の物語として語られることが多く、
ギリシャ神話では
猟師オリオンが連れている2匹の猟犬が
こいぬ座とおおいぬ座だと伝えられています。
しかし、
おおいぬ座と同様、
こいぬ座の神話や伝説はいくつか存在し、
テーバイ王カドモスの孫の
アクタイオンが連れていた猟犬という説もあります。
アクタイオンは鹿や猪など捕らえる狩人で
メランポスという忠実な猟犬をはじめ、
何頭かの犬を連れて狩りに出ていました。
そんなある日、
森の中で道に迷ってしまった際、
泉で水浴びをしている裸体の女性に見かけます。
それは女神アルテミスでした。
裸を見たことに激怒したアルテミスは
アクタイオンを鹿の姿に変えてしまいます。
そして無残にもアクタイオンは
自分の飼っていた猟犬たちに命を奪われてしまいます。
この猟犬たちが、
おおいぬ座とこいぬ座にもなったと言われています。
また、他にも
酒神ディオニュソスからワイン製法を教わった
アテネ王イカリオスの飼い犬メーラという説もあります。
メーラはイカリオスに大変可愛がられていて、
メーラもイカリオスによく仕えていました。
やがてイカリオスが病で亡くなった後、
メーラはその前をじっと動かず、
最期には後を追うように死んでしまいます。
このその忠孝を称えられ、
メーラが星になったと伝えられていますが、
一説ではメーラはおおいぬ座であるとも言われています。