おとめ座ってどんな星座?【神話も紹介】
おとめ座ってどんな星座?
この記事では
おとめ座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
おとめ座ってどんな星座?【おとめ座の概要】
おとめ座は春の南の夜空に見え
黄道12星座のひとつにもなっていて、
紀元前3200年頃には既に存在していた
古くからある星座です。
全天の中で2番目に大きな星座ではありますが
広い範囲に星が散らばり、
星座の端の方にある星は4等星ばかりなので
全体像は見えにくいです。
1等星であるおとめ座α星(スピカ)と
うしかい座α星(アルクトゥールス)、
しし座β星(デネボラ)を結んでできる三角形を
「春の大三角」と呼び、
春の星座や星を見つける目印になっています。
- 名称:おとめ
- 学名:Virgo
- 略 符:Vir
- 概略位置 :赤経・13h20m / 赤緯・-2°
- 概略面積 :1294.43平方度
- 20時南中: 6月7日
- 南中高度:約51°
- 主な季節:春
- 肉眼星数:58個
- 設定者:プトレマイオス
おとめ座を構成する星について
おとめ座は
全天の中で2番目に大きい星座ですが
星座を形づくっている星の数自体は
少ないとされています。
しかし、
おとめ座の付近には銀河が多く
約2500個もの銀河が集まっているとされ、
これを「おとめ座銀河団」と呼んでいます。
その中でもひと際輝く1等星が
おとめ座α(アルファ)星です。
おとめ座α(アルファ)星
おとめ座α(アルファ)星は青白い輝きを放ち、
おとめ座の中で最も明るい恒星(最輝星)で
全天21の1等星の1つです。
おとめ座α(アルファ)星の固有名は
古代ローマ時代に付けられた名前で
スピカ(Spica)と呼ばれており、
ギリシャ語で「穂先」を意味します。
スピカ(Spica) が
おとめ座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認された日は2016年6月30日です。
おとめ座の神話について
おとめ座は
ギリシア神話でも幾つかの神話が伝えられており、
女神の正体ははっきりしておらず
3人の候補がいるとされています。
- てんびん座のアストライアー
- 大地と豊穣の女神デーメーテル
- デーメーテルの娘ペルセフォネ
この中でも
星座図に描かれた麦をもつ姿から
農業の女神であるデーメーテルの娘
「ペルセフォネ」ではないかと伝えられています。
その神話の内容は
ある日ペルセフォネは
野原で花を摘んでいたところ、
冥界の神プルトーン(ハデス)が
ペルセフォネのあまりに美しい姿に惚れ込み、
冥界へと連れ去ってしまいます。
ペルセフォネが突如いなくなり
悲しむ母デーメーテルは
ゼウスの手助けによって
ペルセフォネを連れ戻すことができたのですが、
ペルセフォネは冥界で
ザクロの実を食べてしまっていたのです。
そのザクロの実を食べると
二度と地上の人間のようには戻れない
ということを知らずに食べてしまい、
ペルセフォネは1年の内の4ヶ月は
冥界で過ごさなければならないことになりました。
ペルセフォネが冥界へ行ってしまう間、
つまり、
おとめ座が見えない間の4ヶ月は
穀物が実らない冬の季節になったと
言い伝えられています。