さいだん座ってどんな星座?【神話も紹介】
さいだん座ってどんな星座?
この記事では
さいだん座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
さいだん座ってどんな星座?【さいだん座の概要】
さいだん座は
古代ギリシア時代には存在していた星座で
プトレマイオスの48星座のひとつにもなっています。
南天の星座であり、
その当時は暴風雨を予知する
「航海の星座」とされていました。
星座絵では
神々に生贄を捧げる祭壇の形が描かれています。
さいだん座は夏の時期に見頃を迎えますが
南中高度が低いため、
奄美大島や沖縄辺りでないと全体の姿を見ることができません。
探す際に目印となる星座は
みなみのさんかく座とさそり座が挙げられます。
この2つの星座との間に位置しているため、
目に留まりやすいでしょう。
- 名称:さいだん
- 学名: Ara
- 略 符: Ara
- 概略位置 :赤経・17h10m / 赤緯・-55°
- 概略面積 : 237平方度
- 20時南中:8月5日
- 南中高度: 約-1°
- 主な季節: 南天
- 肉眼星数:約70個
- 設定者:プトレマイオス
さいだん座を構成する星について
さいだん座は
天の川の中に位置していることもあって、
いくつかの散開星団と散光星雲があります。
構成される星には4つの3等星がありますが、
星座を形づくる星と星との間に
少し距離があるため、
全体の形をたどるのは難しいかもしれません。
その中でも目印となる恒星が
さいだん座β(ベータ)星になります。
さいだん座β(ベータ)星
さいだん座β(ベータ)星は
さいだん座のなかでもっとも明るい恒星で2.85等星です。
さいだん座の中心に位置し、
星座絵では祭壇の上の火が出る部分にあたります。
固有名等は特に付けられておりません。
さいだん座の神話について
さいだん座は
古くからある星座であるものの、
詳しい神話や伝説などは伝わっていません。
しかし、
モデルとなった祭壇があると伝えられています。
さいだん座のモデルになった祭壇とは?
さいだん座のモデルになった祭壇は
2つの説が挙げられています。
- 誓いのための祭壇
- 神に捧げるための祭壇
さいだん座のモデル【誓いのための祭壇】
1つ目の説には
偽エラトステネスや
マルクス・マニリウスによると、
大神ゼウスとその兄弟たちが
クロノスとタイタン族の
旧体制を打ち負かすことを誓った祭壇であると伝えられています。
さいだん座のモデル【神に捧げるための祭壇】
2つ目の説には
ケンタウルスの
フォーロス(ケンタウルス座)が仕留めた
オオカミ(おおかみ座)を
神に捧げるための祭壇であったと伝えられています。