ちょうこくぐ座ってどんな星座?【神話も紹介】
ちょうこくぐ座ってどんな星座?
この記事では
ちょうこくぐ座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
ちょうこくぐ座ってどんな星座?【ちょうこくぐ座の概要】
ちょうこくぐ座は冬の星座です。
南半球に位置しているため
日本からでは地平線ギリギリにしか見えず、
全体像は本州より南の
沖縄などの地域からでないと見ることができません。
しかし、
見ることができる地域でも
暗い星ばかりなため
空が暗く開けたところでないと
探すのが難しい星座とされています。
もしも見える地域で
ちょうこくぐ座を探す場合は、
エリダヌス座、はと座、がか座との間を探しましょう。
あるいは、
りゅうこつ座の1等星である
カノープス(りゅうこつ座α星)から
北側へ目線をずらしていくと、
小さく平たい三角形があり
それがちょうこくぐ座になります。
- 名称:ちょうこくぐ
- 学名:Caelum
- 略 符:Cae
- 概略位置 :赤経・4h50m / 赤緯・-38°
- 概略面積 :125平方度
- 20時南中:1月29日
- 南中高度:約17°
- 主な季節:冬
- 肉眼星数:約20個
- 設定者:ラカイユ
ちょうこくぐ座を構成する星について
ちょうこくぐ座を構成する星は
4等星がひとつだけで
他は5等星以下の暗い星から成り立っています。
特徴的な星の並びもなく、
また、星座絵を連想させて星を辿るようなことも難しいでしょう。
そのなかでも目印となる恒星が
ちょうこくぐ座α(アルファ)星になります。
ちょうこくぐ座α(アルファ)星
ちょうこくぐ座α(アルファ)星は、
ちょうこくぐ座のなかでもっとも明るい恒星で
4.45等星の二重星です。
固有名等はついておりません。
ちょうこくぐ座の神話について
ちょうこくぐ座は
1750年代にフランスの天文学者
ニコラ・ルイ・ド・ラカイユによって設定された新しい星座です。
もともと星座がなかった場所に
設定した星座であるため、
神話や伝説などは特にありません。
ちょうこくぐ座の由来
ちょくこくぐ座は最初
フランス語で
LeBurins(ル・ビュラン)、
ラテン語で
Caelum Sculptoris
(カエルム・スクルプトーリス)
と名付けられ、
「金属彫刻用のみ座」と呼ばれていました。
しかし現在では
「彫刻用ののみ」や「たがね」の意味を指す
caelumとなり
ちょうこくぐ座として設定されました。
星座絵に描かれている彫刻具は、
caelumの名の由来にもなった
金属や石を彫る時に用いる硬化鋼でできた
「のみ」や「たがね」ような道具です。
2本を交差するように置いて
真ん中を紐で結び、
その絵はまるでハサミのように描かれています。