りゅうこつ座ってどんな星座?【神話も紹介】
りゅうこつ座ってどんな星座?
この記事では
りゅうこつ座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
りゅうこつ座ってどんな星座?【りゅうこつ座の概要】
りゅうこつ座は南半球の星座なため
日本からは地平線近くで見えにくいのですが、
2月から3月頃に一部の地域で見ることができる星座です。
りゅうこつ座はかつて、
「アルゴ座(アルゴ船座)」として
ほ座、とも座、らしんばん座と共に
ひとつの星座として描かれていました。
しかし、
あまりにも星座として大きく
星の位置を示すのに不便だったため、
4つの星へ分割することにしました。
それが1750年頃で、
船の船底にある「竜骨」を
モデルに描いたのがりゅうこつ座です。
- 名称:りゅうこつ
- 学名:Carina
- 略 符:Car
- 概略位置 :赤経・8h40m / 赤緯・-62°
- 概略面積 : 494平方度
- 20時南中:3月28日
- 南中高度:約-8°
- 主な季節:南天
- 肉眼星数:約220個
- 設定者:ラカイユ
りゅうこつ座を構成する星について
りゅうこつ座は南天の星座の中でも
天の川が一番美しくかかる所に位置し、
光る雲が3つに分かれた散光星雲など
いくつもの星団を持っています。
またそれだけでなく、
1等星や2等星もいくつか含まれているため
比較的見つけやすい星座とされています。
なかでも、
全天21ある1等星で2番目に明るい星である
りゅうこつ座α(アルファ)星は
南天の星座でも頻繁に目印てして使われる恒星です。
りゅうこつ座α(アルファ)星
りゅうこつ座α(アルファ)星は
りゅうこつ座のなかでもっとも明るい恒星で-0.74等星です。
固有名はカノープス(Canopus)といい、
古代ギリシャ語の単語の一つで、
紀元前2世紀頃にギリシャに伝わった後
翻訳されずに使われた「Κανωβος 」という言葉に由来します。
カノープス(Canopus)が
りゅうこつ座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認されたのが2016年6月30日です。
りゅうこつ座の神話について
りゅうこつ座は
18世紀ごろに設定された新しい星座なため、
神話や伝説などは伝わっていません。
しかし、
りゅうこつ座が設定される前の
「アルゴ座(アルゴ船座)」はギリシャ神話に基づいている星座です。
りゅうこつ座にまつわる神話の内容
りゅうこつ座になる前の
アルゴ座(アルゴ船座)はギリシア神話に伝わる
アルゴ遠征隊の冒険物語のなかに登場します。
イオルコスの王アイソンの息子イアソンは、
父親が病弱なのを理由に
叔父であるペリアドに国を乗っ取られてしまいます。
イアソンが王位を継ぐためには
コルキス王国の王が持つ
黄金の羊の毛皮を持ってくるように
ペリアドから要求されるのでした。
そのためイアソンは巨船アルゴ号を建設し、
50人の遠征隊を集い船出をしました。
この遠征隊を乗せた船がアルゴ座のモデルです。
そして、
このアルゴ船の背骨にあたる部分の
竜骨を独立させたのが「りゅうこつ座」になります。