へびつかい座ってどんな星座?【神話も紹介】
へびつかい座ってどんな星座?
この記事では
へびつかい座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
へびつかい座ってどんな星座?【へびつかい座の概要】
へびつかい座は
紀元前3200頃のバビロニアでは
へびつかい座とへび座とで
ひとつの星座として認識されていました。
その後、
古代ギリシア時代で2つの星座に分割し、
へびつかい座へび座それぞれを
プトレマイオスの48星座に選んで設定しました。
また、
へびつかい座は
一部が黄道の上に位置する星座ではありますが
黄道十二星座には含まれていません。
このため、黄道十三星座として扱われることもあります。
- 名称:へびつかい
- 学名:Ophiuchus
- 略 符:Oph
- 概略位置 :赤経・17h / 赤緯・0°
- 概略面積 :948平方度
- 20時南中: 8月5日
- 南中高度:約47°
- 主な季節:夏
- 肉眼星数:約160個
- 設定者:プトレマイオス
へびつかい座を構成する星について
へびつかい座は
夏の南の空の真ん中に広がる星座で
蛇使いがもっている蛇(へび座)と合わせると
うみへび座を超えて全天で最も大きいです。
1等星はないものの、
2等星の恒星が2つ存在します。
- へびつかい座α(アルファ)星
- へびつかい座η(イータ)星
へびつかい座α(アルファ)星
へびつかい座α(アルファ)星は
へびつかい座のなかで最も明るい恒星で2.07等星です。
固有名はラサルハグェまたは
ラスアルハゲ(Rasalhague)といい、
アラビア語で
「蛇を採る者の頭」を意味する
raʾs al-ḥawwāʾに由来します。
ラサルハグェ(Rasalhague)を
へびつかい座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認されたのは2016年7月21日です。
へびつかい座η(イータ)星
へびつかい座η(イータ)星は
へびつかい座のなかで2番目に明るい恒星で2.42等星です。
固有名をサビク (Sabik)といい、
アラビア語の sābiqから由来します。
意味については諸説ありますが、
両足で巨大な怪物(さそり座)を踏みつける
蛇使いのその姿から
「勝利者」や「制圧者」という意味で
名づけられたと考えられています。
サビク (Sabik)が
へびつかい座η(イータ)星の固有名として
正式に承認されたのは2016年8月21日です。
へびつかい座の神話について
へびつかい座はギリシア神話の物語に登場する
優れた医者であった
エスクラピウス(アスクレピオス)がモデルだとされています。
へびつかい座のモデルとなった神話の内容
蛇使いのモデルとなったエスクラピウスは
太陽の神アポロンと
ラリッサ王の娘コロニスとの間に生まれた子です。
エスクラピウスは医術を極め、
たちまちギリシャ一番の名医となります。
ついには死者も生き返らすまでの名医へと成長するのでした。
すると、
冥界の神プルトーンは死者が来ないことに困ってしまいます。
そこでプルトーンは大神ゼウスに頼み、
エスクラピウスを天に上げてもらったと物語が
ギリシア神話で語られています。
しかし、
星座絵に描かれるエスクラピウスが
なぜ大きな蛇をもって
蛇使いになっているのかは伝わっていません。
脱皮する蛇が不死の象徴であるとか、
蛇の毒をも良薬して使うことができたなど
蛇にまつわる話があったため
エスクラピウスがモデルになったのではと考えられています。