ヘルクレス座ってどんな星座?【神話も紹介】
ヘルクレス座ってどんな星座?
この記事では
ヘルクレス座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
ヘルクレス座ってどんな星座?【ヘルクレス座の概要】
ヘルクレス座は
日本では4月~12月の
約9ヵ月間見ることができますが
夏に見頃を迎える星座です。
全天88ある星座の中では
5番目に大きい星座ですが、
あまり明るい恒星はありません。
紀元前4000年頃には既に知られており、
プトレマイオスの48星座のひとつにもなっています。
- 名称:ヘルクレス
- 学名: Hercules
- 略 符:Her
- 概略位置 :赤経・17h10m / 赤緯・+27°
- 概略面積 :1225平方度
- 20時南中: 8月5日
- 南中高度:約82°
- 主な季節:夏
- 肉眼星数:約230個
- 設定者:プトレマイオス
ヘルクレス座を構成する星について
ヘルクレス座は大きな星座ですが
3等星より暗い星で構成されているため、
肉眼で全体像を捉えることは難しいかもしれません。
台形を2つ合わせたような形や、
「H」の字を横にしたように見える星の並びが目印になります。
星座絵では
ヘルクレスの脇にあたる部分が
ヘルクレス座β(ベータ)星で
ヘルクレス座のなかで最も明るい恒星になります。
ヘルクレス座β(ベータ)星
ヘルクレス座β(ベータ)星は2.77等星で、
ヘルクレス座の中では一番明るい恒星です。
固有名を
コルネフォロス (Kornephoros)といい、
ギリシア語で「棍棒を担ぐ人」という意味の
Κορυνηφορος に由来します。
コルネフォロス (Kornephoros)が
ヘルクレス座β(ベータ)星の固有名として
正式に承認されたのは2016年8月21日です。
ヘルクレス座の神話について
ヘルクレス座はギリシア神話に登場する
英雄ヘルクレスがモデルとなっています。
大神ゼウスと
ミケネ王の王妃アルクメネーとの間に生まれた
勇敢な青年として、
たびたびギリシア神話の中で語られています。
ヘルクレス座のモデルとなった神話の内容
ヘルクレス座のモデルであるヘルクレスは
ギリシア神話で
12の冒険を成し遂げたことが伝えられ、
その豪勇を称えられて星座になったとされています。
その12の冒険の中では
いくつかの星座と深く関係しており、
- しし座
- うみへび座
- かに座
- りゅう座 など
他の神話の中でも語られているほど
優れた人物として名が知られています。
しかし、
そんなヘルクレスが
なぜ逆さまで描かれているのかというと
ゼウスの妃ヘラから疎まれていたため、
逆さまになった姿で描かれているのだと言い伝えられています。