ぎょしゃ座ってどんな星座？【神話も紹介】

ぎょしゃ座ってどんな星座？

 

この記事では
ぎょしゃ座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。

ぎょしゃ座ってどんな星座？【ぎょしゃ座の概要】

ぎょしゃ座は冬の夜、
北の空に頭上高く輝く星座で
トレミーの48星座のひとつでもあります。

 

ぎょしゃ座はペルセウス座の東にあり、
ふたご座との間に位置する
五角形に並んだ星の並びが特徴的です。

 

ぎょしゃ座は全天に21ある1等星の中でも
6番目に明るい1等星が存在し、
その星は「冬のダイヤモンド」と呼ばれる
冬の大六角形を形どる星でもあります。

他にも目印となる明るい星があるため、
比較的見つけやすい星座でしょう。

 

 

ぎょしゃ座を構成する星について

ぎょしゃ座を構成する星は
五角形を形どる星たちですが、
その中でも輝きのある
1等星のぎょしゃ座α(アルファ)星と
2等星のぎょしゃ座β(ベータ)星があります。

 

ぎょしゃ座α(アルファ)星

ぎょしゃ座α(アルファ)星は
ぎょしゃ座の中でもっとも明るい恒星で
正確に言えば1等星よりも明るい0等星です。

シリウスのようなマイナス等級を除くと
1等星の中では明るさは強い方で、
1等星で最も北にあり一番長く地上に出ています。

 

 

ぎょしゃ座α(アルファ)星の固有名は
カペラ (Capella) といい、
ラテン語で「雌ヤギ」を意味する
「Capra」から由来しています。

 

カペラ (Capella) が
ぎょしゃ座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認された日は2016年6月30日です。

 

ぎょしゃ座β(ベータ)星

ぎょしゃ座β(ベータ)星は
ぎょしゃ座で2番目に明るい恒星で2等星です。

固有名をメンカリナ(Menkalinan)とし、
アラビア語で「御者の肩」を意味する
منكب ذي العنان 、mankib ðī-l-‘inānを縮めたものから名づけられました。

 

メンカリナン(Menkalinan)が
ぎょしゃ座β(ベータ)星の固有名として
正式に承認された日は2016年7月20日です。

 

ぎょしゃ座の神話について

ぎょしゃ座は古い星座であるため、
ギリシャ神話やローマ神話のなかに登場していきます。

 

ぎょしゃ座のモデルとなっているのは
鍛冶屋の神ヘーパイナスと
美の神アフロディテの子である
エリクトニウスと言われています。

エリクトニウスは
アテネの3代目の王ではありますが、
生まれつき足が不自由で歩くことすらできませんでした。

しかし聡明な王様で、
多くの人々から慕われていました。

 

戦場に行くときには馬の背中に体を縛り付け
勇敢に戦っていたと言われています。

また才能に満ち溢れ、
馬に引かせて戦う戦車を考案し、
4頭立ての戦車に乗って戦ったとも伝えられています。

 

その英知と勇気を称えられ、
ぎょしゃ座となって夜空に上ったと言われています。

 

 

 

また、もう一説には
馬車の名手ヒュッポリトスとも言われています。

ヒッポリュトスはアテナイ王テセウスと
アマゾン族ヒッポリュテとの間に生まれました。

 

大人になったヒッポリュトスは
森の中で狩猟をしながら生活していましたが、
ある日継母であるパイドラに求愛されます。

パイドラは父テセウス王の后であるため、
彼は拒みます。

 

このことにパイドラは彼を恨み、
テセウス王に讒訴したのちに自殺してしまいます。

テセウス王はパイドラの言葉を真に受け、
息子であるヒッポリュトスを恨んでしまいます。

そして訳あって、
海神ポセイドンから与えられていた
3つの願いが叶えられることを利用して
テセウス王は息子ヒッポリュトスに死の呪いをかけてしまいます。

 

そして、
ヒッポリュトスが海岸沿いを
馬車で走っていたとき、
ポセイドンが遣わした怪物が海から現れ
馬たちは驚いて暴れだし、
ヒッポリュトスは馬車から投げ出されて
無残にも亡くなってしまうというお話です。