とびうお座ってどんな星座?【神話も紹介】
とびうお座ってどんな星座?
この記事では
とびうお座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
とびうお座ってどんな星座?【とびうお座の概要】
とびうお座は南天の星座で
日本の春の時期に見頃を迎えます。
しかし、
天の南極近く位置しているため、
日本のほとんどの地域で
星の一部すら見ることができません。
とびうお座は
りゅうこつ座の一部に
突き刺さるような姿で描かれています。
りゅうこつ座には1等星の
りゅうこつ座α星(カノープス)があるため、
それを目印にたどっていくと
とびうお座を見つけることができます。
平たい三角形がとびうおの胴体を表し、
その一角から3本の線が伸びていますが
これは長い胸びれと尾びれを表しています。
とびうお座の周りに位置する星座は
北にりゅうこつ座があり、
他にもとも座、がか座などが見え、
東にはほ座やらしんばん座を見ることができます。
また西には大マゼラン雲があり、
その向こうにレチクル座やかじき座が見え、
南にはカメレオン座やはちぶんぎ座、ふうちょう座と
南天の星座に囲まれたところに位置しています。
- 名称:とびうお
- 学名:Volans
- 略 符: Vol
- 概略位置 :赤経・7h40m / 赤緯・-69°
- 概略面積 : 141平方度
- 20時南中:3月13日
- 南中高度: 約-14°
- 主な季節:南天
- 肉眼星数:約30個
- 設定者:バイエル
とびうお座を構成する星について
とびうお座は
長いひれを羽根のように使って
海の上を滑空するとびうおの姿を表しています。
りゅうこつ座の一部にかかっているため
目につきやすい星座ではありますが、
構成される星は4等星からで
星座自体は暗い仕上がりです。
そのなかでも
とびうお座の目印となる恒星が
とびうお座γ(ガンマ)星になります。
とびうお座γ(ガンマ)星
とびうお座γ(ガンマ)星は
とびうお座で最も明るい恒星で3.768等星です。
γ1星とγ2星からなる2重星で
星座絵ではとびうおの尻尾の部分に位置しています。
固有名等の別の名称は付けられておりません。
とびうお座の神話について
とびうお座は
16世紀以降に作られた新しい星座であるため、
神話や伝説等は伝わっていません。
最初の観測者は
フレデリック・デ・ハウトマンと
ペーテル・ケイザーとでしたが、
天文学者のヨハン・バイエルが
星図ウラノメトリアを発刊したことで広く知られるようになりました。
当時は大航海時代で、
船乗りたちが時々目にした
飛び魚が珍しかったため
その姿を星座にしたと伝えられています。
最初は「Piscis Volans(飛ぶ魚)」という名前でしたが、
後にPiscis(魚)が省略されて
「Volans(飛ぶ)」だけが残り学名として採用されました。