とも座ってどんな星座?【神話も紹介】
とも座ってどんな星座?
この記事では
とも座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
とも座ってどんな星座?【とも座の概要】
とも座はもともと
アルゴ座(アルゴ船座)という星座の一部で
大きすぎて星の位置を示すのに不便なことから
4つの星座に分けられるようになりました。
そのため現在では「とも座」の他に
- りゅうこつ座
- ほ座
- らしんばん座
に分けて設定されるようになりました。
とも座は冬の星座として知られており、
1月~4月の約4ヶ月間に見ごろを迎える星座です。
明るい恒星は少なく
全体の姿は捉えにくいのですが、
細長い五角形のような形をしています。
- 名称:とも
- 学名:Puppis
- 略 符: Pup
- 概略位置 :赤経・7h40m / 赤緯・-32°
- 概略面積 : 673平方度
- 20時南中: 3月13日
- 南中高度:約24°
- 主な季節:南天
- 肉眼星数:約230個
- 設定者:ラカイユ
とも座を構成する星について
とも座は天の川の中に位置しており、
美しい散開星団があるなど見ごたえのある星座です。
恒星は2等星が1つのみと
際立って明るい星は多くありませんが、
いくつかの3等星が存在します。
ほ座と同様にα星やβ星がなく、
唯一の2等星にあたる恒星が
とも座ζ(ゼータ)星になります。
とも座ζ(ゼータ)星
とも座ζ(ゼータ)星は
とも座のなかでもっとも明るい恒星で2.25等星です。
とも座ζ(ゼータ)星の固有名は
ナオス(Naos)といい、
ギリシア語で「船」を意味する
ναύςという言葉 に由来します。
ナオス(Naos)が
とも座ζ(ゼータ)星の固有名として
正式に承認されたのは2016年8月21日です。
とも座の神話について
とも座は18世紀に
ニコラ・ルイ・ド・ラカイユによって
新しく設定された星座なので
神話や伝説は伝わっていません。
しかし、
もともとのアルゴ座(アルゴ船座)には
ギリシア神話に基づく物語があります。
とも座にまつわる神話の内容
とも座の元であるアルゴ座(アルゴ船座)は
ギリシア神話「アルゴ遠征隊の冒険物語」の中で伝えられています。
その物語によると、
イオルコス国の王子イアソンは
王位を継ぐために
コルキス国にある黄金の羊の毛皮を
取りに行くようにと叔父のペリアドに要求されます。
その目的を果たすために船が必要となり、
巨大船アルゴ号を作ることになります。
この船がアルゴ座のモデルであり、
とも座は船の艫(船の後ろ)にあたる部分が
星座絵で描かれています。
やがて、
50人の優れた者を集めてアルゴ号に乗り込み
遠征隊は様々な冒険をしながらコルキス国へたどり着く物語が語られています。