火星の衛星「ダイモス」とは?【簡単にわかりやすく解説】

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第1話 イスカンダルの使者

火星の衛星「ダイモス」とは、どんな衛星なのか?

 

火星の衛星「ダイモス」について
なるべくわかりやすく解説していきます。

火星の衛星「ダイモス」とは?【ダイモスの概要】

Apollo 8 Earthrise by New Horizon Aviation, LLC

火星の衛星「ダイモス」は
火星の第2衛星として知られ、
火星が持つ2つの衛星うちの1つです。

 

もう1つの火星の衛星
「フォボス」よりも小さく、
直径は約12kmで楕円形をしています。

 

2つの火星の衛星は
火星の潮汐力(重力)によって
自転と公転が同期しているため、
常に火星に同じ面を向けて動いています。

 

ダイモスは火星から見た静止軌道の
わずかに外側を回っていて、
火星との距離は約2万4000km離れています。

 

 

フォボスとは逆で
東から上り西へと沈みますが、
そのスピードは非常に遅いです。

 

ダイモスの公転周期は30時間で、
西の地平線に沈むまでには2.7日もかかるのです。

そして再び上るまでには
平均して約5.4日かかります。

これはダイモスの公転が
火星の自転から少しずつ遅れるからだとされています。

 

 

火星の衛星「ダイモス」の概要
  • 名称:ダイモス (Mars II Deimos)
  • 別名:  Mars II/. M 2
  • 分類:火星の衛星
  • 直径:12.6 (10 × 12 × 16)(㎞)

 

火星の衛星「ダイモス」は、いつ、誰が発見した?

The 19th Century Memoirs of Adelaide Hall (English Edition)

火星の衛星「ダイモス」は
1877年8月12日にアメリカの天文学者
アサフ・ホールによって発見されました。

その6日後に、
もう1つの火星の衛星「フォボス」も発見されています。

2つとも
反射望遠鏡による観測によって確認されていました。

 

火星の衛星「ダイモス」の名前の由来

ゴシックガーゴイル デイモス スタチュー(像) Gothic Deimos Gargoyle Statue

火星の衛星「ダイモス」の名は
発見者であるアサフ・ホールが名付けました。

名前の由来は
ギリシア神話に登場する神「デイモス」にちなんで命名されています。

また、
もう1つの火星の衛星「フォボス」も
ギリシャ神話の神である
「ポボス」の名にちなんでおり、
この2人の神は兄弟とされています。

 

火星の衛星「ダイモス」の豆知識

ガリヴァー旅行記 (岩波少年文庫)

火星の衛星がまだ確認されていない頃、
火星には2つの衛星があると
最初に予想したのはドイツの天文学者であるヨハネス・ケプラーです。

また、1726年に出版された
ジョナサン・スウィフトの
「ガリヴァー旅行記」の小説などにも
火星は2個の衛星を持つという設定になっています。

※ただし、この小説はケプラーの説を参考にした可能性があるとされています。

 

これらの作品により
ダイモスある2つのクレーターには
2人の名前をとって
「スウィフト(Swift)」と
「ヴォルテール(Voltaire) 」という名が付けられています。

 

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