こぎつね座ってどんな星座?【神話も紹介】
こぎつね座ってどんな星座?
この記事では
こぎつね座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
こぎつね座ってどんな星座?【こぎつね座の概要】
こぎつね座は17世紀にできた新しい星です。
夏の夜空に輝き、
夏の大三角と呼ばれる3つの星である
こと座α(アルファ)星ベガ、
はくちょう座α(アルファ)星デネブ、
わし座α(アルファ)星アルタイルの
真ん中に位置しておりあまり目立ちません。
こぎつね座を構成している星はどれも暗く、
一番明るいα(アルファ)星で4等星です。
星の並び方も特徴あるものではないため、
見つけにくく肉眼で確認することは難しいでしょう。
星座絵では
狐がガチョウを咥えた姿が描かれおり、
「ガチョウを咥えたきつね座」
と呼ばれていたそうですが、
狐そのものを想像することも難しかったため、
今ではこぎつね座として定着されるようになりました。
- 名称:こぎつね
- 学名:Vulpecula
- 略 符: Vul
- 概略位置 :赤経・20h10m / 赤緯・+25°
- 概略面積 :268平方度
- 20時南中:9月20日
- 南中高度:約79°
- 主な季節:夏
- 肉眼星数:約70個
- 設定者:ヘベリウス
こぎつね座を構成する星について
こぎつね座を構成する星は暗い星ばかりで、
もっとも明るい星で4.44等星の
こぎつね座α(アルファ)星です。
他に注目されるものとしては
こぎつね座とや座の境界付近に
亜鈴状星雲(あれいじょうせいうん)と呼ぶ
惑星状星雲・M27があることが有名です。
地球からの距離は
820光年程離れていますが
明るく輝いているため、
小型の望遠鏡や双眼鏡で見つけることができます。
こぎつね座α(アルファ)星
こぎつね座α(アルファ)星は
4等星の赤色巨星です。
こぎつね座8番星と
広い見かけの二重星を形成しています。
こぎつね座で唯一の固有名が付けられており
その固有名はアンサー (Anser)で
ラテン語で「ガチョウ」を意味する言葉に由来します。
現在も星座絵で表されているように
こぎつね座がかつて
「こぎつねとがちょう座」
(Vulpecula et Anser))
と呼ばれていたことに関連して名付けられたとされています。
アンサー (Anser)が
こぎつね座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認された日は2017年6月30日です。
こぎつね座の神話について
こぎつね座は
1687年にポーランドの天文学者
ヨハネス・ヘヴェリウスによって設定された新しい星座です。
そのため、
神話や伝説などは特に伝わっていません。
元々こぎつね座は
Vulpecula cum ansere
「ガチョウを咥えた小さなキツネ」
もしくは
Vulpecula et Anser
「小さなキツネとガチョウ」
と呼ばれていました。
一時期、
ガチョウが独立した星座として
扱われていたこともありましたが、
現在はこぎつね座として設定され
こぎつね座α(アルファ)星の
固有名としてガチョウの名が残っています。