ペガスス座ってどんな星座?【神話も紹介】
ペガスス座ってどんな星座?
この記事では
ペガスス座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
ペガスス座ってどんな星座?【ペガスス座の概要】
ペガスス座は
最も古くからある星座のひとつで
プトレマイオスの48星座に選ばれています。
秋を代表する星座として
「ぺガススの大四辺形」や
「秋の大四辺形」と呼ばれる
大きな四角形を形成する星座として有名です。
また、
この大四辺形の中には
星が少ないことでもよく知られいます。
もっとも見頃を迎えるのは
10月~11月で天頂付近に空高く輝きます。
- 名称:ペガスス
学名:Pegasus - 略 符: Peg
- 概略位置 :赤経・22h30m / 赤緯・+17°
- 概略面積 1121平方度
- 20時南中: 10月25日
- 南中高度:約74°
- 主な季節:秋
- 肉眼星数:約170個
- 設定者: プトレマイオス
ペガスス座を構成する星について
ペガスス座を構成する星は
ペガススの胴体部分を形作る
ペガススの大四辺形と呼ばれる4つの星です。
しかし、
その4つ全てがペガスス座の恒星ではなく、
1つはアンドロメダ座α(アルファ)星です。
かつては
アンドロメダ座とペガスス座の
両方に属していたため、
ペガスス座δ(デルタ)星と呼ばれていましたが
今は使われておらず、
アンドロメダ座α(アルファ)星となりました。
そして
ペガススの大四辺形の
残りの3つの恒星がペガスス座になります。
- ぺガスス座のα(アルファ)星
- ペガスス座β(ベータ)星
- ペガスス座γ(ガンマ)星
ぺガスス座のα(アルファ)星
ぺガスス座のα(アルファ)星は2等星で
ペガスス座の中では3番目に明るい恒星です。
固有名をマルカブ (Markab)といい、
アラビア語で「馬の背(肩)」を意味する
منكب الفرس Mankib al-Faras の一部から取られたものに由来します。
しかし本来は
ペガスス座β(ベータ)星に付けた名前で、
誤ってα星に使われるようになったものと伝わっています。
その後、
マルカブ (Markab)が
ぺガスス座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認されたのは2016年6月30日です。
ペガスス座β(ベータ)星
ペガスス座β(ベータ)星は2等星で
ペガスス座の中では2番目に明るい恒星です。
固有名はシェアト(Scheat)といい、
アラビア語で「すね」を意味する
al-sāq に由来します。
本来は
みずがめ座δ(デルタ)星として
使われていた名前でしたが、
誤ってβ星に使われるようになったと伝わっています。
その後、
シェアト(Scheat)が
ペガスス座β(ベータ)星の固有名として
正式に承認されたのは2016年6月30日です。
ペガスス座γ(ガンマ)星
ペガスス座γ(ガンマ)星は
ペガススの大四辺形を形成する恒星では
唯一の3等星です。
固有名はアルゲニブ(Algenib)といい、
その語源由来には2つの説があります。
ひとつはアラビア語の「脇腹」を意味する
al-janb(アル=ヂャンブ)に由来します。
もうひとつは
アラビア語の 「翼」を意味する
al-janāh(アル=ヂャナーハ)に由来します。
かつてはペルセウス座α(アルファ)星も
アルゲニブ(Algenib)という同じ固有名で
呼ばれていたこともありましたが、
2016年6月30日にぺガスス座γ(ガンマ)星の
正式な固有名として承認されました。
ペガスス座の神話について
ぺガスス座のモデルになっているのは
ギリシア神話に登場するペガススだと伝えられています。
ペガススとは
翼の生えた馬のことで「天馬」とも呼ばれます。
ペガスス座の形のモデルとなった神話の内容
ぺガスス座のペガススは
ギリシア神話のペルセウスの物語に登場してきます。
ペガススが誕生したのは
勇者ぺルセウスが
怪物メドューサを退治しようと
首を切り落としたとき、
その流れ出た血が岩にしみこんで
ペガススが生まれたと言い伝えられています。
そのペガススは雪のように白く
銀色の翼を持ち、
ペルセウスを背中に乗せて駆けていきます。
そうして
アンドロメダ姫を救い出すときや
怪物キマイラを倒すときなど、
ペルセウスとともに様々な活躍をしたとギリシア神話で語られています。