こじし座ってどんな星座?【神話も紹介】
こじし座ってどんな星座?
この記事では
こじし座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
こじし座ってどんな星座?【こじし座の概要】
こじし座は1687年、
ポーランドの天文学者である
ヨハネス・ヘヴェリウスによって設定された新しい星座です。
北天の星座の1つで
面積は小さく明るい星もありません。
こじし座の見頃は春頃とされており、
おおぐま座としし座との間で輝いています。
こじしは漢字では小獅子と書き、
小さなライオンの姿を星座絵では表しています。
- 名称:こじし
- 学名:Leo Minor
- 略 符:LMi
- 概略位置 :赤経・10h20m / 赤緯・+33°
- 概略面積 :232平方度
- 20時南中:4月22日
- 南中高度:約88°
- 主な季節:春
- 肉眼星数:約40個
- 設定者:ヘベリウス
こじし座を構成する星について
こじし座を構成する星は
4等星以下の暗い星ばかりで、
空に広がる範囲も小さく目立たない星座です。
こじし座の中で最も明るい星でも
3.8等星しかなく、
これがこじし座46番星になります。
そして、
次に明るい星で4.2等星の
こじし座β(ベータ)星が存在します。
こじし座46番星
こじし座46番星は
別名プラエキプア(Praecipua)と呼ばれ
ラテン語で「主な(もの)」という意味ですが、
この固有名はもともと
こじし座の37番星に付けられたものであったと言われています。
そして、
本来であればこじし座46番星が
α(アルファ)星となるはずでしたが、
1845年にフランシス・ベイリーが
バイエル符号を付け忘れたことで
こじし座にはα(アルファ)星は存在しません。
プラエキプア(Praecipua)が
こじし座46番星の固有名として
正式に承認された日は2016年6月30日です。
こじし座β(ベータ)星
こじし座β(ベータ)星は
星座絵でいうとライオンの背中の中心部にあたります。
こじし座46番星のように
バイエル符号を付け忘れられることなく、
こじし座で2番目に明るい星として
こじし座β(ベータ)星と命名されました。
こじし座は暗い星ばかりであるためか、
バイエル符号を持つ星はβ(ベータ)星しか存在しません。
こじし座の神話について
こじし座は
17世紀になって作られた新しい星座なため、
神話や伝説などは伝わっていません。
この星座を作成したのには
しし座とおおぐま座との間に星座がないため、
その場所の隙間を埋めるように
ドイツの天文学者ヘベリウスが設定しました。
小さいながらも
連星や変光星、銀河などが存在しますが
目立たないことから
天文ファンでも気づくことが少ない星座として知られています。