こうま座ってどんな星座?【神話も紹介】
こうま座ってどんな星座?
この記事では
こうま座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
こうま座ってどんな星座?【こうま座の概要】
こうま座はトレミーの48星座のひとつで、
全天88の星座の中で
みなみじゅうじ座の次に小さい星座です。
日本から見える星座の中では
もっとも小さな星座になります。
また小さいだけでなく、
全ての星が4等級以下で
目立たない星座でもあります。
こうま座は
ぺガスス座とわし座との
間に位置しているため、
「ペガススの大四辺形(秋の大四辺形)」の
大きな四角形を目印に探してみると見つけやすいです。
ぺガスス座の頭の上に乗っているような
暗く小さい台形の形をしている星の並びが
こうま座になります。
星座絵では小さな馬の頭を描いていますが、
ペガスス座より先に昇ってくるため
ラテン語では
「エクウス・プリオル(初めの子馬)」と呼ばれていました。
- 名称:こうま
- 学名:Equuleus
- 略 符: Equ
- 概略位置 :赤経・21h10m / 赤緯・+6°
- 概略面積 : 72平方度
- 20時南中: 10月5日
- 南中高度: 約62°
- 主な季節:秋
- 肉眼星数:約20個
- 設定者:プトレマイオス
こうま座を構成する星について
こうま座を構成する星は
暗い上に数も少ないです。
そのため、
最も明るい星で3.92等級の
こうま座α(アルファ)星になります。
こうま座α(アルファ)星
こうま座α(アルファ)星は
固有名をキタルファ(Kitalpha)といい、
アラビア語で「馬の一部(部分)」を意味する
qiṭ‘at al-faras に由来します。
これはアラビアでの星座の名前で、
元々トレミーのアルマゲストの中で
こうま座の領域が
「馬の前半分」を意味する
Ιππουπροτουη とされていたのが伝わったものになります。
キタルファ(Kitalpha)が
こうま座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認された日は2016年8月21です。
こうま座の神話について
こうま座は
古くから知られている星座ではありますが、
神話や伝説などはっきりとした物語が伝わっていません。
しかし、
こうま座のモデルとなった馬が
ペガススの弟であるケレリスで、
太陽神ヘルメスが馬術の名人である
カストルに与えた馬であったと伝えられています。
また他の説として、
ケンタウロスのケイロンの娘である
ヒッペをモデルにしたものだという説や
海の神ポセイドンが岩を砕いたときに
岩から飛び出してきた美しい馬が
こうま座になったなどとも伝えられています。