おうし座ってどんな星座?【神話も紹介】
おうし座ってどんな星座?
この記事では
おうし座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
おうし座ってどんな星座?【おうし座の概要】
おうし座は
最も古くからある星座のひとつで
プトレマイオスの48星座や
黄道十二星座のひとつにもなっていることから
よく知られている星座です。
古代バビロニア時代には
ぎょしゃ座とひとつになって、
戦車を引く牛の姿として描かれていたと言われています。
おうし座は、
冬の夜空を代表する星座で
東の空からオリオン座に先駆けて昇ってくる星座です。
- 名称:おうし
学名:Taurus - 略 符:Tau
- 概略位置 :赤経・4h30m / 赤緯・+18°
- 概略面積 :797平方度
- 20時南中:1月24日
- 南中高度:約70°
- 主な季節:冬
- 肉眼星数:約130個
- 設定者:プトレマイオス
おうし座を構成する星について
おうし座には
おうし座の東に位置する散開星団の
プレアデス星団をはじめ、
星団や星雲などが多く存在します。
なかでも全天21ある1等星のひとつ
おうし座α(アルファ)星は
オレンジ色に輝き放ち、
おうし座の目印となります。
おうし座α(アルファ)星
おうし座α(アルファ)星は
おうし座で最も明るい1等星の恒星です。
冬のダイヤモンドを形成する
6つの星のなかの1つでもあります。
固有名はアルデバラン (Aldebaran)で
アラビア語のアッ・ダバラーン
(الدبران ; ad-dabarān)に由来しています。
これは「後に続くもの」という意味であり、
アルデバランが東の地平線から昇るとき
プレアデス星団の後に昇ってくることから
この名前が付けられました。
アルデバラン (Aldebaran)が
おうし座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認された日は2016年6月30日です。
おうし座の神話について
おうし座は古い星座であるため、
ギリシア神話にまつわる物語の中の
大神ゼウスが姿を変えた牛がモデルだとされています。
フェニキアの王の一人娘である
エウロパ(エウローペ)は非常に美しい娘で
その噂は天上の神々にまで伝わっていました。
ゼウスはそのエウロパの美しい姿を見て
一瞬で心を奪われてしまいます。
そんなある日、
花を摘んでいたエウロパに近づくために
ゼウスは大きな白い牛に姿を変えて
エウロパに近寄っていきました。
エウロパは珍しい牛の姿に驚きましたが、
次第に馴れ可愛がり、
やがて牛の背中に乗ってみました。
すると牛は
エウロパを乗せたまま突如走り出し、
ついには海を渡り遠い陸地へとたどり着きました。
そして、
牛はエウロパを背中から降ろし
自分が大神ゼウスであることを告げたと伝えられています。
エウロパがたどり着いた陸地は
現在のクレタ島と言われていており、
「ヨーロッパ」という名前は
エウロパにちなんで名付けられたとも言われています。
しかし、
ギリシャ神話にまつわるおうし座の物語は
もうひとつ伝わっているものもあります。
川の神イナコスの娘のイオが
牛の姿に変えられてしまったという物語です。
イオは大神ゼウスの妻である
ヘラ(へーラ)の神殿に仕えていた女性で
とても美しい女性でした。
イオはゼウスの目にとまり
愛されることになりますが、
妻であるヘラはこれに気づき、
イオを牛の姿へと変えてしまいます。
このイオの牛の姿が
おうし座のモデルだという説もあります。
いずれも大神ゼウスと
美しい女性とがかかわる神話が伝えらえています。