おおかみ座ってどんな星座?【神話も紹介】
おおかみ座ってどんな星座?
この記事では
おおかみ座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
おおかみ座ってどんな星座?【おおかみ座の概要】
おおかみ座は紀元前300年頃からある
古い星座として知られており、
プトレマイオスの48星座のひとつにもなっています。
当時ギリシアでは
おおかみ座は独立した星座ではなく
ケンタウルス座の一部として認識され、
野獣座と呼ばれていました。
おおかみ座として呼ばれるようになったのは
13世紀のスペインの星表が最初だといわれています。
おおかみ座は南半球の星座であるため、
日本では新潟や福島辺りより南の地域であれば
夏の時期にその全体像を捉えることができるでしょう。
- 名称:おおかみ
- 学名:Lupus
- 略 符:Lup
- 概略位置 :赤経・15h00m / 赤緯・-40°
- 概略面積 :334平方度
- 20時南中:7月3日
- 南中高度:約13°
- 主な季節:南天
- 肉眼星数:約120個
- 設定者:プトレマイオス
おおかみ座を構成する星について
おおかみ座は
いくつかの星団や星雲があるほか、
二重星の多い星座として知られています。
構成する星は2等星が1つと
全体的には明るい星が少ないとされ、
他には3等星が6つ存在します。
このおおかみ座唯一の2等星にあたるのが
おおかみ座α(アルファ)星になります。
おおかみ座α(アルファ)星
おおかみ座α(アルファ)星は
おおかみ座のなかでもっとも明るい恒星です。
中国の星宿で
二十八宿の亢宿にある「陽門」を意味する
Yang Mun( Yang Men)と呼ばれていたり、
古代バビロニアで
「角を持つ牛の左手の星」を意味する
Kakkab Su-gub Gud-Elim と
呼ばれていたようですが、
それは一部での呼び名とされています。
そのため、
正式な固有名などは付けられておりません。
おおかみ座の神話について
おおかみ座は昔からある星座ではありますが
独立した星座でなかったためか、
神話や伝説などは伝わっていません。
しかし、
このおおかみ座のモデルには
2つの説があるとされています。
1つ目は
おおかみ座はケンタウルス座の隣にあり、
ケンタウルスの槍で突かれたように
星座絵では描かれています。
このため、
おおかみ座はケンタウルスによって
神に捧げられた狼だと言われています。
2つ目の説には、
アルカディア王リュカオンが
神々との宴の際に
牛肉と偽って人肉を出すと大神ゼウスが怒り、
リュカオンを狼に変えたその姿が
おおかみ座のモデルだとも言われています。