ポンプ座ってどんな星座?【神話も紹介】

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ポンプ座ってどんな星座?

 

この記事では
ポンプ座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。

ポンプ座ってどんな星座?【ポンプ座の概要】

ポンプ座は
1756年にフランスの天文学者である
ニコラ・ルイ・ド・ラカーユによって設定された星座です。

 

南天の星座の1つで、
2月〜6月の4ヵ月間に見ることができますが、
もっとも見頃を迎えるのは春の時期になります。

 

しかし、
南の空の中でもとても低い位置にあり、
暗く目立たない星座なため見つけにくいです。

 

そのため、
ポンプ座を探す際には
1等星のしし座α(アルファ)星レグルスを目印にします。

レグルスからずっと南へ目線をずらしていくと
地平線すれすれのところに
ポンプ座の3つの星が
三角を形どって見つけることができます。

 

 

ポンプ座の概要
  • 名称:ポンプ
  • 学名:Antlia
  • 略 符:Ant
  • 概略位置 :赤経・ 00h00m / 赤緯・-35°
  • 概略面積 :239平方度
  • 20時南中: 4月17日
  • 南中高度: 約23°
  • 主な季節:春
  • 肉眼星数:約40個
  • 設定者:ラカイユ

 

ポンプ座を構成する星について

ポンプ座は4等星がひとつだけと
特に明るい恒星はなく、
主に5等星から構成されています。

 

唯一の4等星なのが
ポンプ座α(アルファ)星で、
ポンプ座の中心部分に位置しています。

 

ポンプ座α(アルファ)星

ポンプ座α(アルファ)星は
ポンプ座のなかでもっとも明るい恒星です。
橙色の巨星でその明るさは4.25等星になります。

固有名などは特に付けられていません。

 

ポンプ座の神話について

ポンプ座は
18世紀に設定された新しい星座なため、
神話や伝説は伝わっていません。

 

このポンプ座が描くポンプは、
当時の最新実験器具のひとつで
当初は「Antlia pneumatica」と呼ばれていました。

これは
水を汲み上げるようなポンプではなく、
科学実験で使われた真空ポンプが描かれています。

 

ポンプ座のモデルとは?

ポンプ座に描かれるポンプは
ラカーユの南天天球図によると
フランスの発明家ドニ・パパンが
1670年代前半に使用したとされる
単気筒式の旧式ポンプ(Machine Pneumatique)がモデルになっています。

 

また、
ドイツの天文学者ヨハン・ボーデが発行した
星図ウラノグラフィアによると
アイルランドの物理学者の
ロバート・ボイルと
ドニ・パパンが共同で改良した
二気筒式の真空ポンプが描かれています。

 

一時期日本では
ポンプ座を「排気器座」と
呼んでいたこともありましたが、
現在はポンプ座としてその名が定着しました。

 

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