らしんばん座ってどんな星座？【神話も紹介】

 

らしんばん座ってどんな星座？

 

この記事では
らしんばん座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。

らしんばん座ってどんな星座？【らしんばん座の概要】

らしんばん座は冬の星座で
2月～5月の約4ヵ月間に見頃を迎えます。

日本では地平線より少し高めに見えるため、
北日本でもぎりぎり南中時に見ることができます。

 

 

らしんばん座は古代ギリシャ時代では
船をかたどって作られた
「アルゴ座」の一部として存在していました。

 

アルゴ座の全体像が大きすぎたため
それぞれの星の位置がわかりにくく、
4つの星座に分割されることになりました。

 

しかし最初、らしんばん座は
アルゴ座の帆柱の部分にあったため、
「ほばしら座」という名前で呼ばれていました。

その後改めて「らしんばん座」に設定された星座です。

 

らしんばん座を構成する星について

らしんばん座はとも座の東側に
また、ほ座の北に位置する星座です。

構成される星には
3個の4等星がやや折れ曲がって並んでいます。

 

全体的に暗く、
特徴的な星の並びでもないため
肉眼で見つけることは難しいでしょう。

 

その中でも
星座絵の羅針盤の中心に位置する
らしんばん座α(アルファ)星が
一番見つけやすい恒星になります。

 

らしんばん座α(アルファ)星

らしんばん座α(アルファ)星は
らしんばん座のなかでもっとも明るい恒星で3.68等星です。

青白色の巨星で、
明るさが変化するケフェウス座β型変光星になります。

 

固有名などは特に付けられておりません。

 

らしんばん座の神話について

らしんばん座は1756年、
フランスの天文学者である
ニコラ・ルイ・ド・ラカイユによって
新しく設定された星座です。

そのため、
伝説や神話などは伝わっていません。

 

しかし、
らしんばん座になる前の
「アルゴ座」にはギリシア神話に基づく物語が伝わっています。

 

らしんばん座にまつわる神話の内容

らしんばん座の元であるアルゴ座は
ギリシア神話の「アルゴ遠征隊の冒険物語」の中で語られています。

 

その物語は
イオルコスの王の息子イアソンが
叔父であるペリアドに
国を乗っ取られてしまったため、
王位を取り返すために冒険の旅に出るというお話です。

 

イアソンはぺリアドから
王位を継ぐ条件として、
コルキス王国の金色の羊の皮を持ってくるように指示されました。

そこでイアソンは
巨大船アルゴ号を作り
50人もの勇者を引き連れて船出していきます。

 

このときの巨大船が
「アルゴ座」のモデルであり、
らしんばん座の元になります。

 

星座絵では船の中心よりやや上で、
円の中に星を描いたような羅針盤が目につきます。