レチクル座ってどんな星座?【神話も紹介】
レチクル座ってどんな星座?
この記事では
レチクル座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
レチクル座ってどんな星座?【レチクル座の概要】
レチクル座は
南半球で見ることのできる南天の星座です。
そのため、
日本からではほとんどの地域で見ることができません。
石垣島や宮古島など南へ行けば
冬の時期に全体の姿を捉えることができます。
しかし、
明るい星が少ないため
レチクル座の恒星をたどって探すのは難しいかもしれません。
レチクル座の近くには目印となる1等星が2つあります。
- エリダヌス座α星(アケルナル)
- りゅうこつ座α星(カノープス)
この2つの星を探してみましょう。
2つの星を結ぶとちょうど間に
ひし形を形づくっている星の並びがあります。
これがレチクル座になります。
- 名称:レチクル
- 学名: Reticulum
- 略 符:Ret
- 概略位置 :赤経・3h50m / 赤緯・-63°
- 概略面積 : 114平方度
- 20時南中: 1月14日
- 南中高度:約-5°
- 主な季節:南天
- 肉眼星数:約20個
- 設定者:ラカイユ
レチクル座を構成する星について
レチクル座は
3等星以下の星から構成されています。
そのため少し暗く、
小さくこじんまりとまとまった星座です。
そのレチクル座の中で目印となる恒星は
レチクル座α(アルファ)星になります。
レチクル座α(アルファ)星
レチクル座α(アルファ)星は
レチクル座のなかでもっとも明るい恒星で3.36等星です。
レチクル座唯一の3等星で、
連星とされています。
固有名等は付けられておりません。
レチクル座の神話について
レクチル座は
1756年にフランスの天文学者
ニコラ・ルイ・ド・ラカーユによって設定された新しい星座です。
ラカーユはレクチル座だけでなく、
その当時主流だった科学道具をモチーフに
いくつか星座を設定してしました。
そのため、
神話や伝説等には関係がありません。
レチクル座の名前の由来
レチクル座の「レチクル」という名は
天体望遠鏡を使用する際に
方向を合わせるための
ファインダー(照準器)のなかにある
十字に切られた線をモチーフにしたものになります。
当時の名称は
le Reticule Romboide (ひし形のレチクル)
と名づけられていましたが、
ラテン語化されて
Reticulus Rhomboidalis になります。
その後さらに省略されて
Reticulus となり、
現在では中性形の 「Reticulum」になりました。
日本では1940年代から1960年代頃まで
「小網座」と呼ばれていましたが、
今では共通して「レチクル座」となりました。