わし座ってどんな星座?【神話も紹介】
わし座ってどんな星座?
この記事では
わし座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
わし座ってどんな星座?【わし座の概要】
わし座は夏の夜、
東南から南の空高く見える星座として知られ、
プトレマイオスの48星座のひとつにもなっています。
わし座の全体の姿は、
羽を広げて空を飛ぶ鷲の姿が描かれ
比較的大きな星座です。
- 名称:わし
- 学名: Aquila
- 略 符:Aql
- 概略位置 :赤経・ 19h30m / 赤緯・+2°
- 概略面積 :652平方度
- 20時南中: 9月10日
- 南中高度:約58°
- 主な季節:夏
- 肉眼星数:約120個
- 設定者:プトレマイオス
わし座を構成する星について
わし座を構成する星には
「夏の大三角形」と呼ばれる
大きな二等辺三角形を形どる恒星が含まれ、
その星がわし座α(アルファ)星になります。
ちなみに、
夏の大三角形は以下の星のことを指します。
- わし座α(アルファ)星のアルタイル
- こと座α(アルファ)星のベガ
- はくちょう座α(アルファ)星のデネブ
わし座α(アルファ)星
わし座α(アルファ)星は
わし座のなかでもっとも明るい恒星で
視等級0.77等で輝いています。
固有名はアルタイル(Altair)といい、
アラビア語で「飛翔する鷲」の意味である
النسر الطائر an-nasr aṭ-ṭā’ir
(アン=ナスル・ッ=ターイル)
が短縮されたものに由来します。
アルタイル(Altair)が
わし座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認されたのは2016年6月30日です。
日本では七夕の伝説として
天の川を挟んで向かい合うアルタイルを彦星、
ベガを織姫として古くから七夕星と親しまれています。
わし座の神話について
わし座のモデルとなった鷲は
ギリシア神話に登場する鷲です。
その神話には主に2つの説があります。
- ガニュメーデスをさらう鷲の姿
- プロメテウスをついばむ鷲の姿
神話の内容は違うものの、
2つの物語には
どちらも大神ゼウスが関わる神話になっています。
わし座の形のモデルとなった神話の内容①
ガニュメーデスは男でありながら
女性も勝るほど美しい容姿をもっており、
大神ゼウスはその子を
どうにかして自分のそばに置きたいと
鷲の姿に変身してさらう姿がわし座のモデルだと伝えられています。
または、
ゼウスが連れている鷲に命じて
ガニュメーデスを連れさらわせたとも言われています。
ちなみにこれは豆知識ですが、
この鷲がさらうガニュメーデスは
みずがめ座のモデルになっており、
トロイの国の基礎をつくったトロース王の息子です。
わし座の形のモデルとなった神話の内容②
ゼウスはあることがきっかけで
人類から火を取り上げたのにもかかわらず、
プロメーテウスは天界の火を盗んで
人類に火を与えてしまいました。
ゼウスの反対を押し切り行ったその罰として
プロメテウスを岩山に繋ぎ、
鷲に肝臓をついばませる拷問を
3万年も続けたとされています。
このときの鷲が
わし座のモデルだと言い伝えられています。