はくちょう座ってどんな星座?【神話も紹介】
はくちょう座ってどんな星座?
この記事では
はくちょう座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
はくちょう座ってどんな星座?【はくちょう座座の概要】
はくちょう座は
プトレマイオスの48星座の中のひとつで、
紀元前1200年頃には既に知られていた古い星座です。
夏の代表的な星座として挙げられ
夏の夜空の空高く見えますが、
12月下旬の宵頃であれば
西の地平線近く頭を下にして
十字架のような形で描き出されています。
整った形をしていることから、
南天のみなみじゅうじ座(南十字星)に対して、
はくちょう座は「北十字座」とも呼ばれています。
- 名称:はくちょう
- 学名:Cygnus
- 略 符: Cyg
- 概略位置 :赤経・20h30m / 赤緯・+43°
- 概略面積 :804平方度
- 20時南中:9月25日
- 南中高度:約80°
- 主な季節:夏
- 肉眼星数:約260個
- 設定者:プトレマイオス
はくちょう座を構成する星について
はくちょう座には明るい恒星がいくつかあり、
1等星のはくちょう座α(アルファ)星以外にも
2等星のはくちょう座γ(ガンマ)星、
はくちょう座ε(イプシロン)星の2つの星も存在します。
はくちょう座α(アルファ)星
はくちょう座α(アルファ)星は
はくちょう座で最も明るい恒星で
全天21の1等星のなかのひとつです。
固有名をデネブ (Deneb)と呼び、
アラビア語で「めんどりの尾」を意味する
「ذنب الدجاجة dhanab ad-Dajāja」
という言葉の中の
「尾」を意味する語「ذنب dhanab」に由来しています。
デネブ (Deneb)は
はくちょう座の星座絵の位置で
尾のところにあることからこの名が付けられました。
デネブ (Deneb)が
はくちょう座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認された日は2016年6月30日です。
はくちょう座γ(ガンマ)星
はくちょう座γ(ガンマ)星は
はくちょう座で2番目に明るい恒星で、
北十字の交点に位置しています。
固有名はサドル (Sadr)で
アラビア語で「雌鶏の胸」を意味する
صدر ṣadr al-dajāja に由来しています。
サドル (Sadr)が
はくちょう座γ(ガンマ)星の固有名として
正式に承認された日は2016年8月21日です。
はくちょう座ε(イプシロン)星
はくちょう座ε(イプシロン)星は
北十字を構成する星のひとつです。
ε(イプシロン)星はもともと、
ギェナー (Gienah) という
からす座γ星と同じ名前が付けられていました。
しかし、
ギェナーがからす座γ星の固有名として
正式に承認されたため、
アラビア語で「つばさ」を意味する
al-janāḥという言葉に由来して、
「Aljanah」 という固有名が2017年6月30日に承認されました。
はくちょう座の神話について
はくちょう座は古くから知られる星座で、
ギリシア神話の中にも
はくちょう座についての物語が伝えられています。
この白鳥は大神ゼウスが
姿を変えたものだと言われています。
ゼウスはスパルタ王の王妃レダを気に入り、
白鳥の姿に身を変えてレダに会いに行きます。
レダはそれがゼウスの化身とは知らず、
美しい白鳥だと思い、優しく抱き寄せてしまいます。
やがてレダは2つの卵を産み、
その卵のひとつからは双子の兄弟
カストルとポルックスが生まれ、
この2人はふたご座のモデルです。
もうひとつの卵からは
双子の姉妹が誕生し、
トロイのヘレン、クリュテムメストラという
美しい女性が生まれたと伝えられています。
また他にも、
ゼウスの怒りにふれてエリダヌス川に落ちた
パエトーンを探す友人キュクノスという説や、
琴の名手であるオルフェウス(オルペウス)だとも言われています。