さんかく座ってどんな星?【神話も紹介】
さんかく座ってどんな星座?
この記事では
さんかく座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
さんかく座ってどんな星座?【さんかく座の概要】
さんかく座はトレミーの48星座のひとつで
秋に見頃を迎え、
天頂付近からやや東寄りの北天の星座です。
1等星や2等星などの明るい星はないものの、
周辺に明るい星がないため
比較的簡単に見つけることができ、
3等星と4等星が細長い三角形を形作っています。
目印となる星座は
アンドロメダ座とおひつじ座で
そのちょうど間に位置しています。
- 名称:さんかく
- 学名: Triangulum
- 略 符: Tri
- 概略位置 :赤経・2h00m / 赤緯・+32°
- 概略面積 :132平方度
- 20時南中: 12月17日
- 南中高度: 約86°
- 主な季節:秋
- 肉眼星数:約30個
- 設定者:プトレマイオス
さんかく座を構成する星について
さんかく座を構成する3等星は
以下の2つの恒星があります。
- さんかく座α(アルファ)星
- さんかく座β(ベータ)星
さんかく座α(アルファ)星
さんかく座α(アルファ)星は、
さんかく座の中で2番目に明るい恒星です。
固有名はモサラー (Mothallah)とされ、
アラビア語で「三角の頭」を意味する
رأس المثلث ra’s al-muθallaθに 由来します。
他にも同じ語源に由来して、
ラス・アル・ムサラー (Ras al Muthallah)や
メタラー (Metallah)とも呼ばれていました。
またこれらをラテン語化した
カプト・トリアングリ(Caput Trianguli)
という名でも呼ばれていたことがあります。
モサラー (Mothallah)が正式に
さんかく座α(アルファ)星の
固有名として承認された日は2016年8月21です。
さんかく座β(ベータ)星
さんかく座β(ベータ)星は
さんかく座で最も明るい恒星です。
この星は白色巨星ですが、
水素の核融合を終えると
赤色巨星に進化すると推測されています。
正式な固有名は未だつけられていません。
さんかく座の神話について
さんかく座は
紀元前1200年頃には既に知られていた
古い星座ではありますが、
神話や伝説などは伝わっていません。
ギリシア時代では
星の並びがギリシア文字のΔ(デルタ)に
似ていることから
「デルトトン(デルトートン)」や
「トリゴノン(三角形)」とも呼ばれていたことがありました。
また、
エジプトではナイル川の河口にある
三角州に似ていることから、
ナイルのデルタ地帯とも呼ばれていたようです。
ギリシア神話の中には登場しないものの、
その見つけやすさからか
さまざまな時代や各地方で
いろいろな呼び名がつけられていました。