ぼうえんきょう座ってどんな星座?【神話も紹介】
ぼうえんきょう座ってどんな星座?
この記事では
ぼうえんきょう座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
ぼうえんきょう座ってどんな星座?【ぼうえんきょう座の概要】
ぼうえんきょう座は南天の星座です。
夏に見頃を迎えるのですが、
日本からでは石垣島や宮古島などの
南の地域からでないと
その全体の姿をとらえることができません。
18世紀に設定されたぼうえんきょう座は
当時主流であった長い鏡筒を持つ屈折望遠鏡をモチーフにした星座です。
そのため、
細長い形をしているのが特徴的なのですが、
あまり明るい星は多くありません。
- 名称:ぼうえんきょう
- 学名:Telescopium
- 略 符: Tel
- 概略位置 :赤経・ 19h00m / 赤緯・-52°
- 概略面積 : 252平方度
- 20時南中: 9月2日
- 南中高度:約4°
- 主な季節:南天
- 肉眼星数:約50個
- 設定者:ラカイユ
ぼうえんきょう座を構成する星について
ぼうえんきょう座は
縦に細長い下向きの5角形をしていて、
さそり座の南側に位置しています。
また、さいだん座とみなみのかんむり座との間に位置していることでも知られています。
ぼうえんきょう座を構成する星は4等星ばかりで暗く目立ちません。
唯一3等星が1つ存在し、
それがぼうえんきょう座α(アルファ)星になります。
ぼうえんきょう座α(アルファ)星
ぼうえんきょう座α(アルファ)星は
ぼうえんきょう座のなかでもっとも明るい恒星で3.47等星です。
青白色の準巨星で、
ヒッパルコス星表では
内因性の変光星である可能性が指摘されています。
固有名などは付けられておりません。
ぼうえんきょう座の神話について
ぼうえんきょう座は18世紀、
フランス天文学者である
ニコラ・ルイ・ド・ラカイユによって作られた新しい星座です。
ラカイユは
17~18世紀に発明された機器などモチーフに
いくつか星座を設定していました。
その1つに天体観測に使う望遠鏡を星座にしました。
この望遠鏡は
レンズを組み合わせた
長い鏡筒の屈折望遠鏡で
ラカイユも使用していたとされています。
ラカイユは「ぼうえんきょう座」の他にも
- けんびきょう座
- らしんばん座
- レチクル座
- とけい座
- はちぶんぎ座
- コンパス座
- じょうぎ座
- ちょうこくぐ座
- ちょうこくしつ座
- テーブルさん座
- ポンプ座
- ろ座
- がか座
全部で14つの星座を設定し、
どれも科学道具などをモチーフに描いた星座ばかりです。
そのため神話や伝説には関係がなく、
ぼうえんきょう座も
ギリシア神話の物語等には登場してきません。