ケフェウス座ってどんな星座?【神話も紹介】
ケフェウス座ってどんな星座?
この記事では
ケフェウス座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
ケフェウス座ってどんな星座?【ケフェウス座の概要】
ケフェウス座は
紀元前1200年頃には既に知られていた星座で
プトレマイオスの48星座のひとつです。
あまり明るい星ではなく、
先が尖った五角形のように星が並んでいます。
北極星の近くに位置しているため
他の季節でも見ることができますが、
北の空高く昇る秋の時期がもっとも見やすい季節と言えます。
- 名称:フェウス
- 学名:Cepheus
- 略 符:Cep
- 概略位置 :赤経・22h00m / 赤緯・+70°
- 概略面積 :588平方度
- 20時南中:10月17日
- 南中高度:約北55°
- 主な季節:秋
- 肉眼星数:約150個
- 設定者:プトレマイオス
ケフェウス座を構成する星について
ケフェウス座自体には
目立つような星はなく、
ケフェウス座の周りにある1等星の
はくちょう座α(アルファ)星 のデネブと
こと座α(アルファ)星のベガが目印となります。
ケフェウス座で最も明るい恒星は2等星で
ケフェウス座α(アルファ)星になります。
ケフェウス座α(アルファ)星
ケフェウス座α(アルファ)星の固有名は
アルデラミン(Alderamin)とされ、
アラビア語の الذراع اليمين að-ðirā‘ al-yamīn で
「右の前腕部」を意味する言葉にちなんでいます。
また、
トレミーが「アルマゲスト」に記した頃
ケフェウスの右肩に描かれていることから
これを誤りとし、
元々はカストル(ふたご座α星)を指していた
muqaddam al-dhirā‘ainで
「二つの前腕 に先立つもの」に由来しているとも言われています。
アルデラミン(Alderamin)が
ケフェウス座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認された日は2016年7月20日です。
ケフェウス座の神話について
ケフェウス座はギリシア神話の中に登場する
古代エチオピア王であるケフェウス王がモデルとなっています。
ケフェウス王の妃であるのがカシオペアで、
その娘がアンドロメダにあたります。
カシオペア王妃が
娘のアンドロメダ姫を
「海の妖精よりも美しい」と自慢したことで
海神ポセイドンを怒らせてしまいます。
そして、
ポセイドンの遣いによって化け鯨が
エチオピアの国を襲います。
ケフェウス王は神のお告げによって
アンドロメダ姫を生贄として捧げる
苦渋の決断を強いられる話が伝わっています。
この物語はケフェウス王よりも
妻のカシオペア王妃や
娘のアンドロメダ姫の方が名が知られており、
星座自体も目立たない姿をしていることから
ケフェウス王の肩身の狭さが感じられるとも言われています。