コップ座ってどんな星座?【神話も紹介】
コップ座ってどんな星座?
この記事では
コップ座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
コップ座ってどんな星座?【コップ座の概要】
コップ座は
ギリシア時代に作られた古い星座で
プトレマイオスの48星座のひとつにも選ばれています。
日本では
2月〜7月の約6カ月間に見ることができ、
もっとも見頃を迎えるのは春の時期です。
コップ座にはこれといって明るい恒星がなく、
全体的には暗い星座です。
しかし、
コップ座の周りにある星座をたどると
見つけやすいでしょう。
コップ座を探す目印となるのが
うみへび座で、
うみへびの背中に乗るように位置しています。
また、
ろくぶんぎ座とからす座との間に
コップ座があるため、
その場所も探す際には目印になります。
- 名称:コップ
- 学名:Crater
- 略 符:Crt
- 概略位置 :赤経・11h20m / 赤緯・-15°
- 概略面積 : 282平方度
- 20時南中:5月8日
- 南中高度:約40°
- 主な季節:春
- 肉眼星数:約30個
- 設定者:プトレマイオス
コップ座を構成する星について
コップ座は
4等星と5等星で主に構成されており、
目を引くような恒星はありません。
4等星は4つあり、
その中でも
- コップ座δ(デルタ)星
- コップ座α(アルファ)星
がコップ座の中では目印となるでしょう。
コップ座δ(デルタ)星
コップ座δ(デルタ)星は
コップ座で最も明るい恒星で3.56等星です。
固有名をLabrum(ラブラム)といいますが、
国際天文学連合が正式に承認したという発表はまだありません。
コップ座α(アルファ)星
コップ座α(アルファ)星は
コップ座の中で3番目に明るい恒星で4.08等星です。
固有名をアルケス(Alkes)といい、
アラビア語で
「(ワインを飲むための)カップ」を意味する
الكاس alkās または الكأس alka’s に由来します。
アルケス(Alkes)を
コップ座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認されたのは2016年9月12日です。
コップ座の神話について
コップ座はギリシャ神話に登場する
酒神ディオニュソスや
音楽の神アポロンが愛用していたコップが
モデルになったと伝えられています。
また一説では、
コルキス王の娘であるメディアの杯だとも言われています。
コップ座のモデルとは?
この星座のモデルとなったコップは
私たちが普段使うようなコップではなく、
取っ手の付いた大きな杯です。
これは
古代ギリシア時代で日常的に使われていた
クラーテルと呼ばれる杯で、
星座絵では耳付きの立派な盃(さかずき)の姿で描かれています。